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僕の哀情 ページ5

 
 
 
僕には、本当の親がいない


僕が幼い頃に亡くなった


ここまで育ててくれたのは国重万里(ばんり)という呪具師の人


僕の親代わり兼師匠


万里さんは父が贔屓にしていた呪具師で、両親の葬式の際に


「私と一緒においで。君の術式の扱い方を教えてあげよう」


と、優しく声をかけてくれた


僕は一度、その誘いを突っぱねた


もう使いたくない、怪我したくない、と


すると万里さんは困ったように笑って


「術式を使わなくても人を助ける方法を教えてやる」


と言葉を変えた


どうせ自分を貰ってくれる人もいないし、[人を助ける]というものに惹かれた僕は彼についていった


呪具といっても普通の刀だから、子供には大きすぎて扱いづらい


最初は全然できなくて、やっぱり人を助けるなんて無理だと泣いた


その度に万里さんは言ってくれた


「私は能力のない人間にここまで親身に教えん。Aならできる」


毎日頬に汗と涙の跡をつけ、夜に泣くせいで真っ赤になった瞳をさらに充血させながら練習に励んだ


刀の扱いにも慣れて呪霊も祓えるようになってきた頃、万里さんの家にある人が訪ねてきた


「この度は急な訪問に対応していただきましてありがとうございます」

「あぁ……というか同級生のくせにそんなかしこまるな」

『ばん…師匠。こちらの方は?』

「私の友人だ。呪術師のな」


夜蛾正道、と彼は名乗った


このときは、彼に世話になることなんて想像もしていなかった


_____中学3年の夏

『万里さん、僕は…どんな進路を選べば良いのでしょうか』

「あぁ、そのことなんだが。呪術高専を知っているか?」

『呪術高専…?あの、夜蛾さんが教師をしているという?』

「そうだ。夜蛾が言うには、お前を呪術高専に迎え入れたいらしい。どうだ?」

『呪術を学べるんですか』

「今より詳しくな。それに五条家の奴も呼ぶと聞いた」

『ご、五条、家⁉そ、れなら僕は!』

「安心しろ。五条悟。会ったことはないだろう」

『で、でも、五条家の人に、僕が生きていることを知られたら、』

「五条悟なら大丈夫だろう。家の縛りが嫌いなようだしな」


そうだ、僕は顔を隠しているしきっと気づかれない


御霊家の人間なんて
 

僕の始まり→←私の感情



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乃愛(プロフ) - 薬研藤四郎!刀剣乱舞!まじで嬉しいです!男主の愛されってあんまりないので嬉しいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年3月17日 11時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - えっと!絵を書かせていただいて、Twitterで、出しました。黒弧って調べて見てください。 (2022年10月2日 9時) (レス) @page1 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
豆乳様。(プロフ) - 間違えて、コメント消してしまったので再コメントです…。あの…、奇跡的に苗字に国が付いてるとことか誕生日が同じとか私と共通点多すぎてビックリしました!!なんか、テンション上がりますよね(え?)www最強コンビ好きなので、この作品神作です!! (2022年1月8日 22時) (レス) id: 0c1825ef28 (このIDを非表示/違反報告)
Dオタの極み - トウモロコシさん» コメントありがとうございます!やっぱり薬研藤四郎って人気な刀なんですね… (2021年7月14日 8時) (レス) id: acb1846eac (このIDを非表示/違反報告)
トウモロコシ(プロフ) - あ……もう刀に薬研藤四郎がいる時点で神作品だと悟った (2021年7月14日 2時) (レス) id: 59f131ffc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Dオタの極み | 作成日時:2021年5月11日 23時

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