弐拾壱話 ページ28
呼吸を整えて、静かな空間を破る
『……ごめん、また2人に助けてもらっちゃった…』
2人は、なんて言うだろう
いや、夏油くんは正直どうでもいい
五条くんは、なんて言うだろう
「いや、オマエ、さ……」
「無事で良かったけど…髪が…」
『う、ん…変、だよね、気持ち悪い、よね』
愚かだな
少しくらい黙って待てばいいものを
どこまで悪あがきしてるんだ
……でも、気持ち悪いって思われるかもしれないと不安なのは事実だ
鮮血のような紅い双眸
家族でただ一人、僕だけ突然変異かのようで
気味悪がられるに決まってる
「は？何言ってんだよ」
…え？
「別に、いい、と思うけど」
少しそっぽを向きながら言う五条くん
…何も、気づいてない？
「悟、素直に言ったらどうだい？似合ってるよ」
「…変じゃねぇよ」
……五条くんは、僕を、知らない
良かっ、た…
まだ、高専で、暮らしていける…
「オマエの顔、綺麗じゃん。なんか目もルビーみたいでさ」
「ルビーか…悟らしい表現だね。私は南天の実のようだと思ったよ。でも、前髪は切りそろえたほうが良さそうだね」
『ん、でも、夏油くんとお揃い、かも』
「え」
珍しく顔色を変えた夏油くんに思わず笑ってしまった
嬉しかった
自分の容姿を手放しで褒められたことなんてなかった
僕の目を、ルビー、南天、だなんて
そんな美しいものに例えてくれるなんて
…持つべきものは、最強の友だね
五条くんも僕を知らないようだし、全ては丸く収まった、よね…？
あとは、僕が術式を隠し通せばいい話だ
そう、それだけ……
『ありがとう、五条くん、夏油くん』
「そう思うならさ、そろそろ名前で呼んでくんね？」
「名案だね」
『へっ？』
「ホラ、言えんだろ」
「お願いするよ」
なんだろう、すごく圧をかけられている気がする
特に夏油くん
『あ、えと…さ、悟くん』
「いーじゃん」
『す、傑くん』
「うん、ありがとう」
変わらず僕に笑顔を向けてくれる2人が眩しい
そんな友達を、僕は裏切っているんだ
「A、どうかしたかい？」
「帰らねぇの？」
『…ううん。なんでもないよ。帰ろうか』
ありがとう
こんな僕の側に居てくれて
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乃愛(プロフ) - 薬研藤四郎！刀剣乱舞！まじで嬉しいです！男主の愛されってあんまりないので嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年3月17日 11時) (
レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - えっと！絵を書かせていただいて、Twitterで、出しました。黒弧って調べて見てください。 (2022年10月2日 9時) (レス) @page1 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
豆乳様。(プロフ) - 間違えて、コメント消してしまったので再コメントです…。あの…、奇跡的に苗字に国が付いてるとことか誕生日が同じとか私と共通点多すぎてビックリしました！！なんか、テンション上がりますよね(え？)www最強コンビ好きなので、この作品神作です！！ (2022年1月8日 22時) (レス) id: 0c1825ef28 (このIDを非表示/違反報告)
Dオタの極み - トウモロコシさん» コメントありがとうございます！やっぱり薬研藤四郎って人気な刀なんですね… (2021年7月14日 8時) (レス) id: acb1846eac (このIDを非表示/違反報告)
トウモロコシ(プロフ) - あ……もう刀に薬研藤四郎がいる時点で神作品だと悟った (2021年7月14日 2時) (レス) id: 59f131ffc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Dオタの極み | 作成日時：2021年5月11日 23時
