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(やっぱり…)
風見はAの話を聞いて
降谷の様子がおかしかった理由が
漸くはっきりとわかったのだった
(音沙汰なしということは
降谷さんに何か理由があって
Aさんに連絡していないということか…)
運ばれて来たコーヒーに
口を付けながら風見は考える
『実はその人が連絡くれなくなったのは
私のせいなんです…
自分が原因で好きな人が目の前で
他の人と喧嘩してしまって
何も言わずに立ち去られてしまって…
もう嫌いだということでしょうか…?』
Aは下を向いて
服をぎゅっと掴んだまま
風見に話しかけた
何故風見にそんなことを聞いたのか
自分でもわからなかったが
不思議と風見は答えをくれそうな気がした
風見は少し目を丸くしたが
少し考えると
「そんなことはないと思いますよ」
優しい口調でAに告げる
「その方はきっと
Aさんのことが今も好きなんだと
私は思います…
連絡出来ないのは
プライドもあるのかもしれませんが
時間が経ってしまったことで
どうしたらいいのかが
わからなくなっているからでは
ないでしょうか…
男性は女性が思っている以上に
プライドが高いものですし
好きな女性に対しては
格好付けたいものです」
(安心して下さい…
降谷さんは貴女のことを
誰よりも想っていますから)
風見は父親のような優しい眼差しで
Aを見ていた
風見の話を聞いて
Aは何処か安心した様子でいた
(風見さんの言う通りならいいな…)
『ありがとうございます…
風見さんって
とても優しくて温かい方なんですね』
Aはふわりと笑う
それにつられて風見も少し笑った
「そんなこと
初めて言われました
いつもど真面目だとか
頭が堅いと言われていましたので…」
どうやら照れているらしい
『あっ、先日助けて頂いたときは
上司の方に怒られませんでしたか?』
Aが思い出したように聞いた
「…大丈夫でしたよ
一緒にお弁当も頂きました
あの短時間であのクオリティ
本当に見た目も味付けも
レベルが高くて驚きました
ありがとうございました
上司もAさんのお弁当を
気に入ったようです」
(貴女のお弁当だとわかって
内心喜んで食べたと思います)
貴女の想い人が私の上司です…と
言えたらどれ程良いだろうと
風見はもどかしさを感じていたのだった
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あい(プロフ) - あいうえおさん» コメありがとうございます!ご指摘頂きましたが、おっしゃる通り時間も経っておりますので、このままで行きます。すみません! (2019年4月27日 10時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あの、降谷さんはいつもは「俺」と言っていますよ。安室さんのときは「僕」ですが、、直してほしいわけじゃないんですけど、大変だと思うので、、 (2019年4月27日 7時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» お久しぶりです!いつもご覧頂きありがとうございます^ ^ 漸く更新できました!ジンさんがだんだんと怖い人になってますね…!さぁどんなことが起こるのか…、明日のお話をお楽しみ… (2018年10月8日 23時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - お久しぶりです!更新楽しみに待ってました!この後2人がどうなるかとてもハラハラしてます!ジンはただでさえ今は情緒不安定なのにあんなの見ちゃったらこの間よりもっと恐ろしい事になってしまうんじゃ…明日の更新待ってます! (2018年10月8日 21時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» ジンはキスマークを見て何を思っているのでしょう…?ちょっと不安ですね…。どうなるのか、明日わかります!いつも応援ありがとうございます!頑張ります! (2018年9月24日 17時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:i | 作成日時:2018年9月17日 15時