【名探偵コナン】…秘密…8【降谷零】

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赤井は工藤邸で降谷が来るのを待っていた


「ジンから招集がかかった
それが終わり次第、そっちに向かう」


と連絡があったからだ





(奴ら、何をするつもりだ…)


煙草に火をつけてゆっくりと煙を吐く

外は曇り空で台風の影響で
風が時折窓を揺らしていた






暫くしてインターホンの音とともに
降谷がやって来た



「奴らの狙いは
来月に東都迎賓館で行われる首脳会議だ

どうやら、参加国のトップの1人が
今回のターゲットらしいが
確実に消すために迎賓館ごと
爆破するみたいだ」



アジトであった話を事細かに
赤井に説明する




「あの迎賓館は街中で
かなり密集した場所にあるだろう

爆弾の大きさにもよるが
かなりの被害が出るに違いない」




「あぁ、僕も考えていたんだが
被害は大きいだろう…」



バサっと降谷は大きな地図を
テーブルの上に広げた




「東都博物館、東都水族館…
ここには東都中央病院か…」



迎賓館周辺の建物は
公共施設が多くあり、2人はペンで印をつける




「ここまで被害は来ないとは思うが…」




赤井は東都大学の場所に
わかりやすい印をつけた




「あぁ、僕もそこは考えたが…
もし東都大学まで被害が及ぶ爆弾を
使用した場合は奴らも無事では済まない

爆破出来ない場合は
狙撃と言っていたからな…」




「それなら、精々これくらいの範囲か…」




赤井がペンを走らせ
迎賓館を中心に大きな丸を描いた




「これでもかなりの広さだな…」




先ほど言っていた公共の場は勿論のこと
駅や小学校も一部範囲に含まれている





「事前に会場の確認は行うだろうが
爆弾を仕掛けるのは会議直前…

見つけて解体出来れば良いが
恐らくパニックになるだろう
迎賓館ごと壊すほどの威力ならば
相当な数だろうしな…

それこそ奴らの思惑通りに成りかねない」




「僕は当日会場の警備に当たることに
なっているから
悪いがあまり自由には動けない」



「それなら、俺が動けばいい話だ
君はそちらの仕事も大事だろうから
こっちは任せてくれ」



赤井は少し微笑んだのだった

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