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ジンがアジトへと戻ると
ウォッカが近づいてくるのが目に入った
「兄貴…」
だが、生憎ジンは今誰とも話す気分ではない
Aが食べる筈だった
メロンパンの袋をウォッカに押し付け
「全部食え…」
そう言って自室へと向かって行った
残されたウォッカは
何ごとかとポカンとしたが
ジンに渡された袋の中身を見て
「メロンパン…」
ますます訳がわからなくなったのだった
バイクのヘルメットを外して
ブロンドの髪をなびかせながら
ベルモットはアジトの通路を歩く
「ちょっとウォッカ…
あとで掃除しておきなさいよ」
いつもの部屋に入ると
ウォッカがボロボロとメロンパンを
床にこぼしながら食べていた
「チッ…」
ウォッカは仕方ないと言わんばかりに
箒を持ってきた
「あら、ジンはいないの？」
頼まれていたとある組織の情報を
ベルモットが持ってきたのである
「兄貴なら…」
そう言った側から
ドアが開いてジンが顔を出した
「ジン…、貴方どうしたの？」
どう見てもジンの表情は
いつものポーカーフェイスではない
ベルモットは眉を顰めた
(何か嫌な予感がするわね…)
「全部食べたか…」
「へぇ、兄貴…」
会話を聞く限り
どうやらジンの指示でウォッカが
メロンパンを食べたようだ
今もせっせとパン屑を片付けている
(まさか…Aが絡んでないでしょうね)
こういうときの勘は大体当たる
「来い…」
ジンが急に腕を掴んできた
「何？ 用があるならここで言いなさいよ」
パッとジンの手を払うと
ジンを睨みつけた
「いいから来い…」
負けじとジンもベルモットを
睨み返してきた
(もし…Aのことだったら…
私が動かないと…)
フーっと息を吐き
「OK、じゃあ貴方の部屋に行きましょう」
そう言ってジンの肩に手を掛ける
ジンはチラリと自分の肩を見たが
そのまま２人で部屋へと移動した
フーっと煙草の煙を出して
ベルモットは髪を掻き上げた
ベッドには珍しくジンが裸で無防備に
横たわっている
(今日はやけに荒れてたようね…)
部屋の床には酒の瓶がゴロゴロと転がっている
要はやけ酒でジンは酔っていた
２人は久しぶりにマティーニを作ったのだった
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あい(プロフ) - あいうえおさん» コメありがとうございます！ご指摘頂きましたが、おっしゃる通り時間も経っておりますので、このままで行きます。すみません！ (2019年4月27日 10時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あの、降谷さんはいつもは「俺」と言っていますよ。安室さんのときは「僕」ですが、、直してほしいわけじゃないんですけど、大変だと思うので、、 (2019年4月27日 7時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» お久しぶりです！いつもご覧頂きありがとうございます^ ^ 漸く更新できました！ジンさんがだんだんと怖い人になってますね…！さぁどんなことが起こるのか…、明日のお話をお楽しみ… (2018年10月8日 23時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - お久しぶりです！更新楽しみに待ってました！この後2人がどうなるかとてもハラハラしてます！ジンはただでさえ今は情緒不安定なのにあんなの見ちゃったらこの間よりもっと恐ろしい事になってしまうんじゃ…明日の更新待ってます！ (2018年10月8日 21時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» ジンはキスマークを見て何を思っているのでしょう…？ちょっと不安ですね…。どうなるのか、明日わかります！いつも応援ありがとうございます！頑張ります！ (2018年9月24日 17時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：i
| 作成日時：2018年9月17日 15時
