【名探偵コナン】…秘密…8【降谷零】

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「A姉ちゃん…どうしたの？」


目の前で頭を抱えるAに
コナンは声をかけた


『コナン君…』


Aはガバッとコナンに抱きつき
先程の次郎吉からの電話の内容を
説明した


(あの爺さん、本当によくやるな…)


コナンも呆れ顔である


『問題は…透さんどうしよう…』


Aは盛大な溜息をついた


(喧嘩してるなんておじ様に言ったら
大ごとになりかねないし…

だからと言って私から連絡したら
今までの我慢が水の泡…)



「それまでに安室さんが
A姉ちゃんに連絡すれば
いいんだろうけど…」

(まぁ、難しいか…どうする…)


コナンも一緒になって考える


あの安室と赤井がAの家で
衝突してから約３週間が
過ぎようとしているのだ

Aが悩むのも無理はない



(てか、安室さん
本当にA姉ちゃんと結婚するなら
色々と問題があるんじゃ…

公安で組織に潜入していて
A姉ちゃんには正体を隠してるし

鈴木財閥プロデュースの結婚式なんて
相当な規模だろうしな…)



これからもこの2人の恋愛は
困難が続くことをコナンは気の毒に
思ったのだった





結局、その日は安室の近況を
話しただけで終わり
次郎吉の件については
お互いに策を練るということで
話が纏まったのだ







翌日、安室は何時もながら
ポアロでハムサンドを作っていた




カランカラン



「いらっしゃいませー」


安室が顔を上げると
園子がものすごい勢いで
こちらに向かって来た


「安室さん！とうとう結婚の話を
次郎吉おじ様とするそうね！」


バァーンとカウンターを叩くと
安室を見据える



「園子さん、落ち着いて下さい」


安室は聞き覚えのない話に
頭の中は困惑しながらも園子を宥める




カランカラン


「いらっしゃいませー」


ワンテンポ遅れて蘭が来た


「こんにちは、安室さん

園子、早すぎるよ！」


「へへ、ごめーん」


いつものやり取りである


「それより、園子さん
結婚の話とは…？」


「えっ⁈ 安室さんまだ聞いてないの？」

園子は驚いた顔を見せる



「安室さんとA姉の
結婚式の話…」


安室はあまりの驚き様に


「結婚式ですか⁈ 」


と大声で叫んでしまい
周りのお客に謝る羽目になってしまったのだった

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