続・私だけの先生 T.F #6 (ページ9)

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あれから、沙織と玉ちゃんの関係は発展しないまま。

でももうすぐ学校行事が立て続けにあるから、そこでなんとかなるかも。

今日からクラスマッチの練習が始まる。

競技は、バスケとバドミントンの選択制。これからは体育の時間に練習していく。

まだどっちに出るか決めてないから、今日はお試しってことで両方やってみる。

沙織とペア組んで練習するけど、絶対足を引っ張ってるのが私。

A｢私、センスないよ…｣

沙織｢大丈夫。焦らなくていいから｣

次にバスケしてみても、シュート全然入んない。

A｢クラスマッチ嫌ー！｣

体育館の隅っこでいじけてると、｢そんなに球技苦手だったっけ？｣って声をかけられた。

聞きなれた声に視線をあげると、そこには太ちゃんが居た。

A｢なんで？授業は？｣

太輔｢今は空き時間。クラスマッチの練習って聞いたから見に来た｣

｢ほら、練習しよ｣ってゴール下まで手を引かれる。

しかも繋いでない左手でドリブルしてるし。

さすがバスケ部出身。

太輔｢はい、シュートしてみて｣

ボール渡されて、ゴールに向かって投げるけど、距離も高さも届いてない。

太輔｢もっとさ、アーチを描くみたいに投げれる？こうやって｣

太ちゃんはもっと離れたところからボールを放つと、吸い込まれるようにして入るボール。

ていうか、バスケしてる太ちゃんカッコよすぎるんだけど。

A｢すごい！やってみる！｣

言われた通りにやると、リングに弾かれたけどゴールには届いた。

太輔｢いいじゃん。成長してる。今度スポッチャ行って練習する？｣

A｢うーん、バスケ以外もしていいなら行こうかな｣

太ちゃんとカラオケとかしてみたい！

太輔｢練習頑張ったらいいよ｣

やったー！太ちゃんとのスポッチャデートのために頑張ろ！

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