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校長室は、例のスキャンダル以来だから色んな意味で緊張した。



中に入った途端、中に居た校長、教頭、生徒指導担当が顔を顰めた。



生指「その首のアザは?」



太輔「佐伯に締め付けられた時に…頬の腫れも殴られてできたものです」



生指「では佐藤さん、状況説明をお願いします」



緊張感が漂う中、私はお昼にあった出来事全てを話した。



最後は声が震えて言葉に詰まったけど、沙織が背中撫でてくれたりしたから、自分を保つことができた。



状況説明が終わった時、ドアが叩かれて玉ちゃんが駆けつけた。



玉森「失礼します。玉森です。」



生指「発見者の玉森か。早速だが、状況説明の方をしてくれ。」



玉森「岡本さんから、佐藤さんがいなくなったって聞いたので、一緒に探してる時に見つけました。その時は佐伯さんに首を締め付けられていて……」



淡々と状況を話すけど、私はその時のことが鮮明にフラッシュバックしてきた。



息が苦しくなって、呼吸の仕方が分からなくなっていると、太ちゃんが支えてくれて、校長室から連れ出してくれた。



太輔「ごめん、思い出させたな。」



A「たいちゃっ、怖かったよ…」



太ちゃんの胸に飛び込んで、涙を流した。



しばらくそのままで居たら、沙織と玉ちゃんが出てきて、



玉森「俺たちが伝えたことに矛盾はないって。あとはアイツらの言い分聞いて処分決めるってさ。とりあえず戻ろうよ。A、抱っこしてあげようか?」



首を横に振って、太ちゃんに腕を回した。



沙織「ふふっ、太ちゃん抱っこだって」



太輔「しょうがないな」



「よいしょ」って太もも支えて抱っこしてくれた。



沙織「涙で顔ぐちゃぐちゃ」



太ちゃんの肩で顔拭ったら、



太輔「やったなー」



って落とされそうになった。



A「ねー、危ない!」



沙織「あっ、笑った!」



玉森「うん、Aは笑顔が似合う!だから笑え!」



玉ちゃんひよこみたいな顔してる。



A「ひよこさん、かわいいね」



太輔「元気になったんなら歩く?」



A「ううん、連れてって!」



意地悪なこと言うけど、結局優しい太ちゃんは抱っこのまま、研究室まで連れてきてくれた。



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Rie(プロフ) - はじめまして!ここまで楽しく読ませて頂いてます。続・私だけの先生 #7からもぜひ読みたいのでパスワードを教えて欲しいです。よろしくお願いします。 (5月2日 6時) (レス) id: 4e6e9c5671 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Meri x他1人 | 作成日時:2014年10月29日 16時

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