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「ぎゃはは」って下品な笑い声の後に、急に真顔になった彼女たち。
「さて、私たちの前から消えてもらえる?」
3人組のリーダーみたいな人が近付いてきて、首に手を回された。
そのまま力が加わって、どんどん首が締め付けられる。
息が出来なくなって、意識も朦朧としてきて、もうダメだと思ったら、「何やってんの?」って低い声が聞こえた。
ドアのところに立ってたのは玉ちゃんで、声がした瞬間に首から手が外れた。
息を吸うと空気が気道に一気に入ってむせてしまう。
玉森「あんたら、ガヤのファンクラブの人達でしょ?しかも会長とやらとその取り巻きでしょ?佐伯さんに米川さんに北河さん。こんなの退学決定だよ?」
佐伯「お願い、黙ってて」
玉森「無理でしょ?そんなんより、早くA返してよ」
ずっと掴まれてた腕が解放されて、玉ちゃんの胸の中に飛び込んだ。
玉森「もう大丈夫だから」
羽織ってたパーカー着せてくれて、背中のとこぽんぽんってしてくれた。
安心して涙が溢れてくる。
玉森「言っとくけど、ガヤもAのこと探してるから、ここが見つかるのも時間の問題だし、あんたらのやったこともすぐバレるよ」
佐伯「その子が悪いのよ。私の太輔とイチャイチャしてて」
玉森「あんたのガヤじゃないでしょ?しかも、この2人は公認なんだから。とにかく、ガヤに全部話すから。Aがこんなになってるんだから、ただで済むわけないから覚悟しとけば?」
彼女たちに背を向けると、「歩ける?」って玉ちゃんが手を引いてくれる。
でも、さっきの怖い思いがまだ尾を引いてて、足が震えて歩けない。
それを見かねた玉ちゃんが、
玉森「掴まっててね。よいしょ」
って、お姫様抱っこして、空き教室から連れ出してくれた。
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Rie(プロフ) - はじめまして!ここまで楽しく読ませて頂いてます。続・私だけの先生 #7からもぜひ読みたいのでパスワードを教えて欲しいです。よろしくお願いします。 (5月2日 6時) (レス) id: 4e6e9c5671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Meri x他1人 | 作成日時:2014年10月29日 16時