続・私だけの先生 T.F #6 (ページ13)

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ーーー後日、体育の時間で太ちゃんの参加が許可されたことが伝えられた。

太ちゃんも授業がない空きコマの時に練習来てくれるから、いつもは嫌だったはずの練習が楽しい。

何より、太ちゃんが息切らして、汗流してる姿を間近で見られるのが幸せ。

私のプレーは相変わらずへっぽこで、パスしてもらってもボール落としちゃったりするけど、太ちゃんが声かけてフォローしてくれるから、クラスの雰囲気も悪くならない。

しかも、わたしだけじゃなくて、みんなのフォローもしてるから、なおさらいい雰囲気になってる。

流石太ちゃんだよね。

授業が終わって、更衣室に向かおうとすると、太ちゃんが付いてきて、

太輔｢今週末はスポッチャで特訓だな｣

って。それってプレーかなりやばかったってこと？

A｢いいけど、バスケだけ？｣

太輔｢シュート上手く入れられたら他のことしてもいいよ｣

A｢じゃあ頑張る！｣

太輔｢俺もシュート練習しないと全然入らねー｣

あのプレーで入ってないってどういうことよ…？

太ちゃんの実力が怖くなってきたよ。

ーーー週末、太ちゃんとスポッチャデートに来た。

バスケじゃなくて、カラオケとかボーリングしたいなー。

太輔｢じゃあ、まずはその場所で止まってシュートね｣

太ちゃんコーチのメニューでゴールを狙うけど、ほとんど入らない。

隣でシュートしてる太ちゃんは、嘘みたいにゴールに吸い込まれていく。

A｢もー！つまんないー｣

太輔｢え？じゃあ、パスするから、それ受け取ってシュートしてごらん｣

太ちゃんのパス受け取ってゴール狙うけど、なかなか上手くいかない。

途中で交代ってパスを代わると、パスミスしてもドリブルしてゴール決めてる。

A｢そんなのできないよー｣

太輔｢バスケ部みたいにできなくても大丈夫だよ。落ち着いて。
体育の時、俺の指示聞こえてた時あったでしょ？その時上手くできてたから、あんまり深く考えずにやってみたら？｣

深く考えずに…

太輔｢ゴールも絶対決めなくていい。誰かが拾ってくれるかもしれないから。肩の力抜いてやってみて｣

太ちゃんからのパス受け取って投げてみる。

A｢あっ…｣

今日まだ1本も入ってないシュートが入った。

A｢太ちゃんすごい！｣

そこから、前よりかはシュートが決まるようになって、バスケが前よりも楽しくなった。

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