続・私だけの先生 T.F #6 (ページ1)

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車に乗ると、ダッシュボードの上にガラスの靴のイミテーションが。

A｢これ、1周年の時にもらったやつ？｣

太輔｢そう。消えたシンデレラを探すために持ってきた。これの持ち主のお嬢様で合ってる？｣

A｢うん！これは私の王子様からもらったプレゼント！｣

太輔｢ふふっ、これから逃げる度にガラスの靴買い足そうかな。｣

A｢私そんなに脚ないもん！｣

太輔｢もう俺の前から消えるなよ｣

今までふざけてたのに、急に真剣な顔して言ってきた。

A｢ごめんね、もう黙ってどっか行かないようにするね｣

太輔｢マジ海外とかやめろよ｣

A｢じゃあ国内にするね！｣

太輔｢そうじゃなくて！｣

やっぱり2人でバカ言い合って過ごすのっていいね。

車は学校に到着して、2人で手を繋いで登校した。

A｢あっ、待って。小さいスーツケースは持ってく｣

太輔｢うん？持つよ。｣

まずは校長室に菓子折り持って挨拶に行く。オーストラリアのお菓子だけどね。

A｢おはようございます。この度はありがとうございました｣

太輔｢またよろしくお願いします｣

校長｢あなたたちの活躍に期待しています｣

A｢ありがとうございます。｣

校長室を後にして

A｢さっきまで実感なかったけど、戻ってこれたんだね｣

太輔｢ああ、きっと教室でみんな待ってるよ｣

A｢なんか緊張してきた｣

教室の前まで行くと、足が竦んで歩けなくなった。

太輔｢大丈夫。俺もいるから、ね？｣

手を掬われて、指を絡めるように繋ぐ。

A｢うん、頑張る｣

気合いを入れて、太ちゃんの指を解こうとするけど、ぎゅって握られてて解けない。

太輔｢このまま行くぞ｣

って教室のドアを開けた。

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