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急に太ちゃんが現れて、すごい剣幕で責め立てられたと思ったら、次は玉ちゃんが現れた。
いろんな展開にわけが分からなくなってると、急に玉ちゃんと沙織のプレゼンテーションが始まった。
玉森「2人はまだ付き合ってるってことでいいよね?」
答えにくい質問だけど、別れようって言ってないし、言われてもないから、まだ付き合ってるってことでいいんだよね?
とりあえず肯定の意を示した。
玉森「次の質問ね。Aちゃんは、もし学校に戻ることができるなら戻りたい?」
A「もう戻れないよ。」
あんなことがあったんだもん。だれも受け入れてなんてくれない。
沙織「戻れるとかじゃなくて、戻ってきたいかだよ」
A「そんなの決まってるじゃん。ずっと仲良くしてくれてる人がいて、大好きな人が担任の学校だよ?戻りたいに決まってる!」
玉森「そうだよね。じゃあ次、ガヤ先生、Aちゃんが学校に戻って来ても、教員辞めるの?」
A「待って!辞めるってどういうこと?」
太輔「ごめん、もう退職届出してきた」
A「なん…で…」
太ちゃんの夢を応援してあげたいから突き放したのに。
下を向いて涙を隠した。
玉森「退職届の話は置いといて、Aちゃんが戻ってきた学校で教員続けたいの?」
太輔「それが叶うなら続けたいよ」
玉森「それが2人の本音ね。じゃあここからがプレゼンテーションの本題。沙織ちゃん、あれ持ってる?」
沙織が「はい」ってカバンから書類の束を出した。
沙織「これ、見てみて」
書類の1枚を見ると、『藤ヶ谷太輔先生、及び佐藤Aの処分撤回を求める署名』と書かれていて、署名欄にはクラスメイト全員の署名がズラリと並んでいた。
太輔「これ…」
沙織「クラスみんなで話し合って、太ちゃんは私たちクラスにとって大切な存在って結論になったの。でも、太ちゃんを呼び戻すには、Aも呼び戻さないとって。」
玉森「しかも、それ知ったのは終業式の日でさ。急いで校長室駆け込んだって訳。それで、もう1個書類があって」
「見て」って促されたのは、『決議書』と書かれていて、内容には「藤ヶ谷太輔の退職撤回、佐藤Aの退学取り消しを決定した」とあった。
A「みんな…」
沙織「2人とも戻ってこれるよ。でも、どうするかは2人で話し合って決めて」
「それじゃあ」って2人はカフェを出ていった。
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作者名:Meri | 作成日時:2014年10月15日 16時