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沙織side




後日、太ちゃんの実家の連絡先と住所を教えてもらえた。




Aのお母さんが私たちの計画を話してくれたらしい。




そして今日は、直接太ちゃんの実家に行ってお願いに行く。




でも、知らない家に1人で行くのは不安だから、玉ちゃんにも着いてきてもらった。




玉森「結構遠いね」




沙織「うん、緊張してるから余計に遠く感じる」




玉森「Aちゃんのお母さん、賛成してくれてるんでしょ?きっと大丈夫だよ」




沙織「うん」




ドキドキしながら、車窓から流れる景色を見つめる。



電車に揺られること1時間。太ちゃんの地元に着いた。



マップを頼りに進むと、レンガ造りのオシャレな家が。



表札に藤ヶ谷ってあるから、ここが太ちゃんの実家。



緊張でなかなかインターフォンを押せない私の代わりに、玉ちゃんが押してくれた。



「はい」って返事の後、綺麗過ぎてオーラのある女性が現れた。



玉森「櫻蘭高校で藤ヶ谷先生のクラスの玉森です」



沙織「岡本です」



ママ「遠いところからありがとう。どうぞあがって」



家の中に案内されると、綺麗なお花がたくさん。



ママ「どうぞ座って」




ダイニングテーブルに案内された。




ママ「そこはね、Aちゃんと太輔の席。2人はいつも隣にいてね、それが当たり前だったの。」





沙織「Aから昔のことよく聞いてました」




ママ「そう。でもごめんね、色々と巻き込んでしまって」




沙織「とんでもないです!私も2人には一緒にいて欲しくて。あんなに幸せそうなAを見たのは初めてで、今のふたりは正直見てられません」




玉森「俺たちの計画、聞いてもらってもいいですか?」




ママ「もちろん、協力させて」




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作者名:Meri | 作成日時:2014年10月15日 16時

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