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沙織side




テスト期間が終わって、今日は終業式。




さっき廊下ですれ違った太ちゃんに、




太輔「あとで俺のとこ来て」




ってボソッと言われた。




Aとの進展があって、そのことだと思って研究室に向かう。




部屋に入ると、色々並んでた資料がすっかり片付いてる。




太輔「急にごめん。俺、教員辞めるわ」




沙織「なんで?Aとの約束破るの?」





太輔「Aを失うくらいだったら俺の夢なんてどうでもいい。Aが大変な思いしないで生活できるなら、俺が辞める。色々引き継ぎして、始業式が最終出勤。今までありがとうな」





一方的に告げられて、研究室から追い出された。





教員辞めるって…




想定外の事態に焦る。





急いで玉ちゃんに伝えると、





裕太「マジか。俺ちょっと行ってくる。教室で待ってて」




沙織「えっ、ちょっと!」




玉ちゃんは走ってどこかに行ってしまった。





裕太side




ガヤ先生が学校辞めるって聞いて、いても立っても居られなくなった。




ガラガラガラ…




研究室の扉を開けて、中に居る人物に声をかけた。




裕太「学校辞めるってマジ?」




太輔「お前には関係ないだろ」




裕太「Aはガヤ先生のために自分の人生投げ出したのに?」




太輔「Aが居なきゃ意味がないんだよ」




裕太「そんなガヤ先生、見たくないと思うよ。でも、それで嫌われるんなら、俺にとっては好都合かな。そんなに弱気なら、先に俺がA見つけて幸せにするから」




太輔「あぁ、アイツを幸せにしてあげて。何にも縛られない自由な生活で」





裕太「それ、本気?手加減しないから」




勢いで宣戦布告に行ったけど、ガヤ先生かなり重症だった。





教員辞めるってのも本気っぽいし、辞めるまでの時間もないし、こりゃ強行突破しか手がないかもな。





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作者名:Meri | 作成日時:2014年10月15日 16時

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