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沙織side




沙織「そんなわけないじゃん!なんでそうなるのよ」




裕太「さっき沙織ちゃんが俺に聞いてきたことと同じ。どうしてあの2人と一緒にいるの?」




沙織「Aは私の親友だから。親友の幸せ願って何が悪いのよ?」




私が太ちゃんの誕生日に何プレゼントしたと思ってるのよ?
まぁ内容なんて言えないものだけど。




裕太「でもさ、俺たちが目指すところは一緒っぽいよね。」




沙織「そうね」




私たちが願うのは、Aと太ちゃんが幸せになること。




裕太「一緒にこの問題解決しない?俺たちが手を組めば何とかなるんじゃない?」




確かに、ビジュアル面で人気がある玉ちゃんを味方に付ければ、女子からの情報収集とかスムーズかも。




沙織「とりあえずどこから漏れたか調べよ。私は先にAのケアしなきゃだから出遅れるけど」




裕太「任せて」




そんなこんなで玉ちゃんと協力してこの件を解決することに。




Aの状況を聞くためにLINEするけど、既読が付かない。




太ちゃんと2人の世界に入ってて気づいてないかな?




そう考えてて敢えて放置してた。





ーーーーーでも次の日の夜、太ちゃんから着信が来た。




なんで太ちゃんからの着信?って不審に思いながら出ると、





太輔『沙織ちゃん、Aと一緒に居ない?』




沙織「えっ?居ないけど…」




太輔『は?どこ行ったんだよ?』





沙織「実家は?」





太輔『A居ないし、おばさんもいない。おばさんは夜勤かもしれないけど。あと、荷物がないんだ。泊まりに行くとしたら沙織ちゃんのとこかなって』





沙織「昨日から既読にならないからわかんないよ。でも、私も手がかり探すね」





Aどこ行ったのよ!




翌朝学校で太ちゃんからこっそり聞いたこと。




太輔「A学校辞めたって。それに、このメモが残されてた」




『夢を叶えて』って置き手紙を見せられる。




沙織「太ちゃんの夢って何?」




太輔「多分教員を続けろってことだと思う。校長達に俺が教員辞めるかAが学校辞めるか選べって言われたんだ」




沙織「それでAは何も言わずに消えたってことか。」




あまり2人で一緒にいるところを見られると良くないからって、必要な情報交換だけして別れた。




太ちゃん、疲れきった顔してた。きっと一晩中Aを探してたんだろうな。





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作者名:Meri | 作成日時:2014年10月15日 16時

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