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オーストラリアでは、明日から日本でいう3学期が始まる。




学期をタームに分けられてて、オーストラリアは4学期制。




転校初日ってどうしたらいいの?




あっ、転校生と言えば玉ちゃんか。どんな挨拶してたっけ?




ダメだ、太ちゃんに夢中になってて聞いてなかったや。




担任の先生に連れられて、教室へ向かう。




担任のキャサリン先生は、金髪で背が高くて、ついでに言うとナイスバディ。まるで水沢先生みたいな人。





教室は私服の生徒で溢れてて、私が入るなり一気に視線が集まる。




(以下、英語を日本語訳にしています)




担任「はい、今日から転校生が来ました。自己紹介して」




A「日本から来ました。佐藤Aです、よろしくお願いします」




拙い英語だけど、なんとか伝わったかな…?




初日は見ること聞くこと全てが新鮮で楽しい反面、どっと疲れた。




緊張で何したらいいか分かんないし、誰とも話せなかった。




玉ちゃんって、初日から私に話しかけてきてたしすごいな。私ももっと優しくしてあげれば良かったなって今さら後悔。





家に帰ると、一日中英語を聞いてたから日本語が恋しくなった。




沙織、元気かな?電話してもいいかな?



沙織困ったらいつでも連絡してきて!



LINEのトーク履歴見つめて少し考える。




よし、お言葉に甘えさせてもらおう。




日本との時差はほとんどないから、きっと沙織も家に帰ってるよね?




恐る恐る通話ボタンを押して応答を待つ。




沙織『もしもし… どうした?』




A「沙織っ、久しぶり」




沙織『うん。何かあった?』




優しく聞いてくれる沙織に涙が溢れそう。




A「日本語聞きたくなっちゃって。」




沙織『なにそれ?早速海外に染まってるの?』




沙織も泣き声なのに明るくしてくれる。




A「ふふっ、今日学校初日で緊張しちゃってさ…」




それから、今日の出来事全部を話す。




沙織は優しく聞いてくれた。絶対日本の方が大変になってるのに、日本のことは一切触れずに。




沙織『私も夏休みそっち行こうかな?でも、お金かかるし無理か』




A「気持ちだけでも嬉しいよ。また電話してもいい?」




沙織「今さら何言ってんの?日本でクラスに馴染めなかった人が海外で馴染めるわけないでしょ!遠慮なくかけてきて」




A「酷っ!でもありがとう」




私から離れたのに沙織優しすぎるよ。


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作者名:Meri | 作成日時:2014年10月15日 16時

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