紫の原石はSixTONESの紅一点1

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あの言葉はジャニーさんからのものではなく、ただの経営陣の言葉だったなんて知る由もない私は、ひどくジャニーさんを恨んだ。

私をスカウトしたあの言葉は嘘だったのか、仲間を奪った会社なんて知らない・・・

それでも仕事に穴はあけられず、会社の思惑通り働いている私がいる。自分の思いと行動がぐちゃぐちゃになってしまい、心ここに在らずのことが多くなった。

そんな時、私の家にジェシーとほっくんがやってきた。

連絡はとっていたものの、実際に会うのは久しぶりだ

ジェシー：こんな時間にごめんね？

A：ううん、久しぶりだね？

ジェシー：そうだね・・もう全然会ってないように感じるよw

A：みんな元気？

ジェシー：元気、元気w Aは？

A：ふふ、元気だよー

北斗：・・・

A：で、どうしたの？突然

ジェシー：あのさ・・Aは今でも歌が歌いたいって思ってる？

A：急にどうしたのw

ジェシー：Aの中に、また7人で歌を歌いたいって気持ちは残ってる？

A：・・・もし、あるって言ったらどうなるの？

ジェシー：今日、Aは仕事があったから、A以外の6人で話し合った。俺たち、もう一度みんなで歌いたい。あの頃の、バカレア組って言われてた頃の、あの7人でもう一度。その中には、Aも含まれてる。だから、Aの本音を聞かせてほしい。

A：そんなの願望でしょ？

ジェシー：俺は願望を願望のまま終わらせない。願望を現実にする。

A：でも・・

ジェシー：だから、Aの気持ちを教えてほしい。今もまだ歌いたい気持ちはあるでしょ？

A：・・無理だよ

ジェシー：なんで？

A：・・私を誘うってことはどういうことか分かってる？・・・私、会社からなんて呼ばれてるか知ってる？

北斗：・・操り人形だろ？

A：・・知ってたんだ、じゃあ話は早いじゃん。そんな私がやりたいなんて言えない・・もし言えたとしても・・またバラバラに

ジェシー：させない。今度は、絶対にさせない。

A：でも、私が操り人形であることに変わりはない！

北斗：その操り人形って言葉、どこが言ってたか知ってる？

A：・・どこって・・ジャニーさん・・

北斗：違う。ただの事務所の経営陣だった

A：え？

北斗：ジャニーさん言ってた。「なんで最近、Aは歌わないの？僕、演技も好きだけど、あの子の歌声が好きなんだよ。You何か知らない？」って。こんなこという人が、操り人形なんて言わないでしょ？

A：・・そんな・・

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