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白い炎、大激怒 ページ6

体が壁に打ちつけられる。

「おまえ、ほんっと懲りねーよな」

当り前。
私は、kzが生きがいなの。

「じゃあ、お前ら、やれよ」

見ると、男の人が3人。
あぁ、力強そう。

3人の目がギラッと光る。

やだ、怖い、どうしよ。
きっと、なにかするつもりなんだ。

私はぎゅっと目をつむる。

そのときだった。



「お前ら、ふざけるのも大概にしろよ」

翼の声、だった。

突き刺すような視線。
静かに、炎が燃えていた。
すごく素敵だけど、すごく威圧感がある。

あぁ、あの視線だけは浴びたくないなぁ....。

「お前らさぁ、人を汚すのに罪悪感とかないわけ?」

「べつにぃ、俺らはただ命令されただけだし」

翼は、目をギラッと光らせる。

「おまえら、やっていいことと悪いこともわかんねーのかよ!?」

翼は男の胸ぐらを掴んだ。

「命令?んなもん断われよっ!もう小学生じゃねーんだ、しっかり考えて行動しろっっ!!」

翼の髪が宙を勢いよく舞う。
ものすごい気迫だった。

「命令したの、こいつだよな?」

翼が私に問う。
その指は小田さんを指していた。

「そうだよ....?」

翼が小田さんに問いかける。

「お前、毎日こんなことしてたわけ?」

小田さんは、それに答えた。

「....そうだよ。だって、こんな魅力ない女が好かれるとか意味分かんない!だったら!」

そう言った時だった。

ダンっ!という音とともに、小田さんが翼に壁ドンされる。
壁ドン、っていうのかなぁ、これ。

「お前に何がわかんの?」

ひぇぇ、こわいです、翼さん・・・・。

「そんなヤワな理由で....人を簡単にキズつけんじゃねーっ!」

相当な迫力だった。

それに負けたらしい小田さんたちは、ドアをピシャン!と閉めて帰って行った。


「ごめんね、アーヤ」

怖かったでしょ、という翼は、まったくいつも通りだった。

あ、いや、私は平気だけど。

「あの・・・・なんでここに私がいるって、わかったの」

翼は、私の質問にさらっと答えた。

「2人がドアの前で話してるの、見ててさ。なんかへんだ、って思ったから」

え・・・・でもっ!

「今、それだけのことで、とか思った?」

う....図星です。

「じゃあ、自分が今がら何されるか、分かってた?」

ううん....わかんなかった。

「今から、アーヤじゃ想像もつかないこと、されそうだったんだよ?」

うん、反省してます。

「あと、人を頼りましょ?」

はい....。

それから翼はニコッと笑う。
あれ、この笑み、何か企んでる....?

護衛隊kz→←俺たちの責任



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ゆうな - すごく面白かったです探偵チームの信頼がグッド詰まっているお話でした (2021年8月20日 0時) (レス) id: 9c262f26ff (このIDを非表示/違反報告)
#モモ# - 次の作品も楽しみにしてます! (2021年8月16日 21時) (レス) id: a8579e89ad (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - お疲れ様です (2020年4月9日 18時) (レス) id: c350fd39bf (このIDを非表示/違反報告)
(〃ω〃) - 俺たちの、大切な大切な天使なんです(上杉)(〃ω〃) (2019年8月20日 19時) (レス) id: 3d3f2d0827 (このIDを非表示/違反報告)
上杉 亜沙美 - とても良いお話でした。 (2019年8月9日 10時) (レス) id: eea7cb4a8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結花@Project KZ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/santsuguji2/  
作成日時:2019年3月29日 19時

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