小さな絆が知っている。

I feel something for you. ページ31

立花。


お前ってさ。道しるべみたいだったよ。


初めて立花がうちに来た日、俺、びっくりした。

なんで不登校の奴の心配なんてしてんだよ。

俺なんて、放っておきゃいいだろ？

でも、ずうっと見てきて、分かった。

お前、いつでも真っ直ぐなんだよな。

正しくないことは注意するし、自分の意見はしっかり言う。

俺、そーゆー奴、嫌いじゃねーよ。




おかげで、俺、学校がどんなに楽しいところか分かった。

毎日、男子とバカみたいにじゃれあってさ。

今日はどんな奴に出会えるかって考えると、すっげーわくわくする。

それも全部、お前のおかげだよ。

ありがとう。


でもさぁ。お礼って直接言いたくね?

俺、まだそのお礼、お前にしっかり言えてねーよ。




だからさ。



目、覚ませよ。





お願いだよ、立花。

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