小さな絆が知っている。 (ページ13)

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今度は刺されそうページ13

「おはよ、立花」

忍だった。

「おはよ、わざわざありがと」

「んーん。そいやお前、目立つの嫌いじゃんね？じゃ、俺でよかったな」

あなたも、十分目立ってます....。

「あ....やべっ！」

「....？どうしたの？」

忘れものとか？
それにしちゃ顔が真剣すぎるかぁ。

「おまえ、逃げろっ！」

・・・・へ？

刹那、並木から女の人が出てくる。
その手には....ナイフがあった。

忍が私を庇うように前に立つ。

でも、女の人はどんどん近づいてくる。

わっ！もうだめだっ！

そう思った時だった。

「あっ....ぶねーなぁ！」

忍の声。

見ると、忍が女の人のナイフを掴んだとこだった。

「立花、ちょっと待ってろよ」

そういいながら、一瞬振り返る忍。
その菫色の瞳が、綺麗に輝く。

光が反射したのか、光を発しているのか。
美しい瞳がカッ、っと開き、同時に瞳孔がぎゅ、っと縮まる。

緊張していることが分かった。

私は急いでうなずく。
足手まといになっちゃいけない、横にはけていよう。

私は必死に震えとたたかい、道路わきにはけた。
助けを呼びたかったんだけど、生憎誰もいない。

もうっ！なんで誰もいないのっ！
....あ、ここ、人通り少なかったっけ。

あぁ、やばい、どうしよう！？

そう思っていた時、忍がナイフを女の人からぶんどったっ！

ナイフを道のわきに捨て、女の人を....お姫様だっこした。

「お前、何でこんなことしたんだ？」

あぁ、女の人、赤くなっちゃってるじゃん・・・・。

「あっ....あのっ！・・・・ある人から、頼まれてっ！」

「んー、それだけじゃちょっと、分かんないなぁ？」

「え、えぇ、っと････。お、脅されたんですっ！それじゃっ！」

あぁ、女の人、いっちゃった・・・・。

「脅された、ねぇ」

私は、その時見てしまった、忍の手が真っ赤に染まっている事をっ！

「忍、その手....！」

「ん、あぁ、これ？大丈夫、女の人にはつけてないから」

あぁ、もう、そーゆー問題じゃないっ！

忍は、頭に？マークを付けていた。

あぁ、この人、まだ一般人には程遠い・・・・。