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ジリリリリリリリリ
 
けたたましい目覚ましの音に私はうんざりしながら目を覚ます
手探りで音の原因を探し、力任せに叩いて音を消した
 
あと5分…とベットから落ちてしまっている布団に手を伸ばしたところで
 
「ちょっ今日試合でしょ!早く起きなさい〜。」
 
と別の目覚ましに起こされてしまった
 
『折角いい夢見てたのに、なんで起こすんよ。』
 
「夢は夢、ちゃんと現実を生きないと。」
 
『なんか意味もなく怒られた気分…。』
 
そんな事を言いながら、私は椅子に座ってお母さんが作ってくれている朝ごはんに手を伸ばす

私は、高橋A 小学2年の女の子だ
元々関西の生まれだったが、よくある父親の転勤でこっちに来た
慣れない環境だったのも数日で慣れることができたのは、周りの配慮もあってだろう

「今日はどうなの?スタメン?」

『うーん、まあちっちゃい子ばっかやから出してもらえるとは思う。』

「ちっちゃい子って、あんたも十分ちっちゃい子やで。」

『ええの、私よりもちっちゃい子出るの。』

「はいはい。」

お母さんは笑いながら着々と支度をしてくれている

「送って行かなくて大丈夫?」

『うん、ゆうとくんとはるちゃんと一緒に行く。』

「そっか、気を付けて行くんやで。」

『はーい。』

私は、食べ終わった食器をシンクに入れ用意してもらっているカバンを背負い

『5時までには帰ってくるわ!』

と大きな声でお母さんに伝えた
少し呆れたように笑うお母さんは

「怪我しいひんようにね。」

なんて言いながら手を振る

『行ってきます!!』

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作者名:サンチ | 作成日時:2022年5月19日 1時

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