箸休め─1 ページ26
ネネside───
花子「……生きとし生きるもの全てに腹立つ」
ネネ「どうしたの花子くん」
光くんは小テストで赤点を取ってしまって今再テストを受けてるためここにいない
それを聞いたAちゃんは光がわたしを求めてるとか言って答えを教えに行った
そのため今この女子トイレには花子くんとわたしだけだった
花子くんは床にあぐらかいて天を仰いでる
この実に虚無な顔をしてる時は大抵1つのことしか考えてない
それは
花子「A…冷たい」
そう、Aちゃんだ
花子くんは同じく怪異のAちゃんにベタ惚れしてる
でもAちゃんは光くんにベッタリだった
ネネ「Aちゃんはちゃんと花子くんが好きだと思うけど…?」
花子「……はあ」
この状態は何を言っても意味が無い
慰めても奮起させてもAちゃんが来て花子くんに話しかけないとこの状況は動かない
だから大抵の場合ほっとくのだが…
この日は違った
花子「………そうか!」
嫌な予感がする
花子「嫉妬させればいいんだ!協力して──」
ネネ「じゃ、トイレ掃除終わったから帰るね」
花子「ヤシローーーー!!!」
花子くんが制服を引っ張る
ネネ「ちょ、離して!!スカートめくれる!!」
花子「お願い!一生のお願い!!!」
いやもう一生終わってるじゃんって思うけどブラックジョークなので口に出せない
花子「あ、もう一生終わってるじゃん」
ネネ「言っちゃうのね。私の気遣いが…」
花子「頼むよヤシロ!ヤシロしか頼れる人いないんだ!!それにまだ何するか言ってない!聞くだけ聞いて!!」
文字通り必死の形相で頼み込まれる
ネネ「…説明だけなら」
そう言うと花子くんはすうっと息を吸った
花子「嫉妬作戦!!!!!俺とヤシロがイチャイチャしてAに嫉妬させる!!!」
鼓膜が破けた気がした
ネネ「それ今日じゃないとダメ?」
花子「思い立ったが吉日って言うじゃん!」
今日はもう帰りたいんだけど…
花子「ヤシロも知ってるでしょ?!Aは俺という人がありながら少年にベッタベタ!少年であろうとそれは許せない…羨ましい…」
花子くん、重いなあ…
それに嫉妬作戦なんてしなくてもAちゃんは花子くんしか見えてないと思うけど
そんなことして巻き込まれたらやだし…
Aちゃんとは良好な関係を築きたい
でも花子くんは簡単に諦めないから今日は断る形にして忘れてもらおう
ネネ「でも今日はもう来ないかと…」
『来たよ』
来ちゃったよ
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咲楽 - ヤバイこれ読んでると顔がニヤける 更新頑張って下さい!応援してます! (2022年1月8日 1時) (レス) @page27 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご紅茶(プロフ) - すごい面白いです!読んでる時顔にやけます…w好きです!頑張って下さい! (2020年9月11日 13時) (レス) id: 4935a83b89 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 面白すぎます!源最新楽しみにしてます!!もしよかったら兄との絡みが見たいです (2020年4月23日 1時) (レス) id: 0bf5c2ae4b (このIDを非表示/違反報告)
月 - あの……貴方様は神ですか? (2020年4月5日 2時) (レス) id: f2a5c7d6f6 (このIDを非表示/違反報告)
もっけちゃん(プロフ) - 最初の、生徒会長と花子くんの絡みのところからもう面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年3月20日 23時) (レス) id: 5bc881e2a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しらき | 作成日時:2019年8月27日 15時