元祓い屋の現怪異。参

＠１１１ ページ19

何故か光に散々頭を撫でられたあと、


お詫びという形で背中に乗せてもらった


かなり楽だった


光「やっぱ軽いな」


『わたしの体重3gだもーん！』


光「嘘ついたら舌抜かれんぞ」


『返り討ちにしてやる』


そんな下らないこと話してたらとうとうてっぺんに着いた


四番が指パッチンすると月が現れた


すごく大きい


場所はいつも変わって主役の到達できないところになっているらしい


今回月に設定されたということは……


シジマ「三番よりもアナタの意思が反映されたんでしょうねぇ…。七番様」


どうやって登ったんだというところにあまねは立っていた


正直顔は見たくなかったけど…


ネネ「みんな！作戦通りにいくわよ！」


光が退魔具を振り回した


ちなみにわたしは光に稽古をつけて欲しいと言われたのでここで見とくだけです


いるだけで気が逸れるかもしれないっていうネネの意思も尊重した


花子「A…」


あまねは無視！！！！


わたし怒ってるから！！


光「いくぜ花子ォ！」


なんていったっけ、雷霆杖？の封印は取られている


四番が取ったらしい


現実ではこんな事ないんだなって思うとなんか泣けてくる(棒)


ていうか……


シジマ「すごい威力…」


『それな』


シジマ「…水辺の詩は祓い屋だったのですか？」


『そうだね。たくさん祓ってたよ。良い奴も悪い奴も』


シジマ「………自分で自分が祓えれば良かったですね」


心臓がどくんと脈打った


『…………そうだね』


砂埃が頬についた


さっと払うとまたシジマさんが質問してきた


恋仲だったのですか？と


『……微妙。わたし今怒ってるから』


光を応援するまでだ


まあ、


悪いけど結果は目に見えてるんだ


でも光の粘り強さでなんとかなってくれないかと願うばかり


雷霆杖がおられてもなお戦い続ける光を生暖かく見守る


シジマさんが白杖代を押さえた


シジマ「アナタは参戦しないのですか？」


『するなって言われてるの…』


そう、わたしも矛振り回しとく！って言ったら光に断固拒否された


ちょっと傷ついた


『愛弟子の意見は簡単に取り下げられないからね』


シジマ「…バカにしてますか？」


『ちょっとだけ』


上を見ると月がだいぶ雲にかくれてた


鈍く不吉な音が聞こえる


『…！！光！！！』


花子「…もうそろそろ動けないんじゃない？少年」

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