元祓い屋の現怪異。参

＠１１０ 光 ページ18

光「花子の本当を引っ張り出してやれるとしたら、先輩なんじゃねーかなってオレは思います！」


ネネ「そうかな…。Aちゃんの方が適任じゃない…？」


光「オレは好きな人に自分の弱いところ見せたくないっす！！アイツが1番気ぃ許してんのは先輩てですから！ね！」


ネネ「…………そっか…。ねぇ、光くん、お願いがあるの」


光「なんすか？？」


ネネ「あの、あのね。Aちゃんに少し暗い部分があるのは知ってるでしょ？」


光「はい！」


ネネ「……Aちゃんを、楽にして欲しい」


光「！？」


それはもう、言われた


そして拒否した


ネネ「Aちゃんはきっとずっと我慢してる。だから、Aちゃんが光くんを頼ったら力になってあげて欲しいの」


握りしめた拳が痛かった


Aがオレのわがままに付き合ってくれてる


そういう考えに至るのは怖かったけど、もう向き合いざるを得なかった


光「…任せてください！！」


『なに盛り上がってるの？？』


光「うわぁ！！」


ネネ「Aちゃん？！いつからいたの！？」


『いつからだと思う？』


にっこりとわらうAを、ここにきてやっと素直に見れた気がした


いつも小馬鹿にされてるように頭を撫でられてるから、今度はオレから撫でてやる


そうしたらAはびっくりして飛び跳ねる


その反応が面白くてだいすきで、


早く楽にしてやりたいと思う反面


まだ一緒にいてもいいだろうかと甘えた気持ちを生み出す


『脈絡ってシッテマスカ？！』


ネネ「カタコト…」


光「髪の毛すくねぇな」


『ハゲって言いたいの？ねえ』


もう1回あたまを撫でてやると今度は顔を赤くさせるからこっちも焦る。


『嫁入り前なのに…』


ネネ「あぁっ…」


先輩もそんな顔で見ないで欲しい

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