元祓い屋の現怪異。参

箸休め___1 ページ13

花子「平和だ…」


『平和だね』


花子「色んなことがあった…」


あまねが遠くを見ながらそう言った


ネネ「しみじみしてるね」


『花子、おじいちゃんみたい』


光「さっきのAもなかなかだった」


『うるさ』


4人集まってほんわかと会話してます


場所が女子トイレって如何なものかと思うけど


『んねぇ、結局子供ってどうやってできるの？』


聞くとおなじみの反応が帰ってきた


光「まだ言うのかよ！絶対わざとだろ！知ってんだろ実は！！」


『知らないよ！』


光は真っ赤になって怒って、ネネはなぜかわたしを守る体制に入った


ネネ「花子くんには警戒しないと」


花子「さすがに人前でいかがわしいことしないから！！」


『花子何言ってんの？！ハレンチ！』


花子「Aがそれ言う？！」


平和な時間はあっという間に終わった


『ねえほんとに知らないのー。みんな知ってんでしょ？なんで教えてくれないの？』


ネネ「それはぁ…」


光「あんま言うような事じゃない…」


解せぬ


花子「Aは保健体育サボってたもんね」


人聞きの悪いやつが1名いるけど無視する


廊下から足音が聞こえた


それと同時に神聖な雰囲気が感じられ、花子はすくみあがった


輝「やあ」


爽やかな笑顔とともに女子トイレを覗いてきたのは光のお兄ちゃんだった


爽やかに笑っていても女子トイレのぞくのはよくないと思う


ネネ「源先輩…！」


ネネが慌てて髪の毛を整える


光「どうしたんだよ、こんなとこ来て」


輝「ちょっと汚い雰囲気感じたから…掃除しようかと」


花子「待って少年助けて」


えぐいこと言ってるけど人間に危害与えるわけないからモテんだな頭いいから色んな人に勉強教えてんだろう


友達に勉強教えるよりも弟どうにかした方がいいと思うけど…


あ


『ねえ！君！質問があるんだ！』


しっかり光の後ろに隠れながらも態度はでかく輝君に聞く


光「まさか…」


ネネ「だめだよAちゃん！！」


『子供ってどうやってできるの？！』


二人の制止を聞かずに聞いた


なんかもうこの時点ですっきりした


輝「…なんでそんなこと聞くんだい？」


『気になるじゃん…。わたし知らないのにみんな知ってるもん…。さっき4人で話してたけど誰も教えてくれないから…』


輝「光、そんな話するのはまだ早いよ。女の子の前なのに…」


光「ちげーよ！！」


『んで、どうすんの？』


輝君は珍しくわたしにさわやかに笑って言った


輝「種をお腹に入れるとできるんだよ」

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