こんのすけは秘密を… ページ47
私はこの本丸の管狐。
主様にお仕えするこんのすけです。
今日も主様の膝の上に居るのですが、机に向かっておられる主様の動きが先程からありません。どうしたのでしょうか…。
主様の膝の上で立ち上がり、ふわりと前脚を机に乗せて見えた景色に私は眉を八の字に下げた。
心地よさそうに呼吸を繰り返し主様は眠っておられたのです。
そんな昼下がりに執務室の押入れからカタカタと音が鳴り始めました。
耳をそばだてていると、押入れが開けられ真っ白い鶴が舞い降りてきました。
「(何してるんですか鶴丸様!)」
「いや、面白いものを見つけてな?丁度主も寝てるしちょっと付いてきてくれ!」
小声で話しかける私。主様を寝かせてあげる気が無いのかいつもと同じ音量で楽しそうに喋る彼。
強引だなぁ、と断ろうと口を開いたときには既に腕の中。主様に毛布をかける間もなく私は誘拐されたのでした。
どうやって開拓したのか分からない屋根裏を這い進んで行くと、壁や天井至るところに無数の傷や凹みが付いている謎の部屋に出ました。
「ここ、なんだと思う?」
地面に降ろしてくれた鶴丸様はそう口を開きました。
くるりとその少し不気味な部屋を見渡してみても、何の目的の部屋なのか全く検討が付きません。
所々に付いた傷も少し黒ずんでいる木材も、ここで何かが行われていたことを語っているのに…他の本丸でこんな場所、あったでしょうか。
「俺が思うにな?ここは主の隠し部屋だ!」
ドヤァ…。
決めてやった。というような顔で私の方を見つめてくる鶴丸様。なんとなくそれは勘付いていましたが、素晴らしい発見ですね!と口を動かしておきました。
「それにしても…この部屋で主様は何をなさっていたのでしょう」
「俺が思うにな。ずばり秘密の特訓だ!」
特訓?主様が極めなければならないようなことってありましたっけ。
鶴丸様に指を刺されながら首を傾げているとそのまま彼は話し続けます。
「この部屋には何故か他の場所よりも主の霊力が充満しているからな」
ここへきて最もな理由が飛び出して思わず振り返る。
私も鈴を触って感知をこの部屋に行うと、確かに数値が異常に高いことが分かりました。
「それでここに私を連れてきてくださったのには何かあるんですか??」
主様の秘密がどうの〜なんてやったのがバレてしまったら私如何なってしまうのでしょう…。
こんのすけは憂鬱です。
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さんふね(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさんコメント有難うございます!今の所オチは決めてません。。オチを作る予定が無かったもので…五条さんコールが強ければそのようなお話になるかと思います(´▽`)これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年7月13日 20時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - 皐月さん» 皐月さんコメント有難う御座います!更新速度が落ちているこの作品ですがそのように言って頂けて有り難いです。これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年4月23日 16時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - 私の中で「どなたか書いてくださらないかなぁ」と、ムラムラ(笑)してた呪術廻戦と刀剣乱舞のクロスオーバー。神作品を書いてくださり、本当にありがとうございます!御無理はなさらず、更新頑張って頂けたらこれ幸いです^ - ^ (2021年4月14日 22時) (レス) id: d0dd666c8e (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメント有難う御座います!とっても嬉しいです!!有難う御座います!(大声)今後とも宜しくです (2021年1月27日 23時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さんふね | 作成日時:2021年1月24日 21時