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「結構痛そうな怪我だったけど…。」
『皆は知らないか‥私の身体ちょっと丈夫でね。それに今回は注射もしてもらっちゃったから回復力底上げされてピンピンしてるよ』
私を死なせない為だったんだろうけど逆効果だ。
残念だったな、今は亡き研究員よ。
そして私達は五条さん救出のため彼の足跡を辿る。
先程捕まえた奴等にも尋問して吐かせるらしい。
「凄いっすね」
『いやいや、そんな大層なものじゃないよ』
『えっとじゃあ、第一部隊のみ残して他の皆は帰還!』
そう言えばこんのすけが居ない。反町さんに聞いてもあまりいい返事が返って来なかった。だが無事だと信じて十字をその場に切って皆を帰した。
「それであのクソ教師どこに居るのよ」
「また玉犬か??」
『その必要は無さそうですね』
蛍丸の頭を撫でた私は確信していた。
彼等は顕現させた時から違和感を感じていると。
私にははっきりと分からないが繋がっているこの身体がそう言っている。
「目星は付いてる行くよ主」
「やっぱ凄ぇなAさん!」
目を輝かせる悠二を後ろに私達は蛍丸達の案内のもと研究施設を後にして陽のあたる地上へと出てきた。
・
「おわっ!これビリってくる!!」
「確かに、何かに阻まれてるな」
興味津々で結界を触る悠二と恵。あの、痛くないの‥??
池袋からかなり離れたシャッター商店街、この結界はそれを包み込んでいる。
薬研が"間違いねぇ"と言ったので迷い無く透明な膜に手を添えた。
瞬間的に痛みが来るがまぁこれは計算済み。
練り上げた霊力を人差し指の先に集め一点集中で結界を刺す。
『硬ったいなぁっ!!、』
ビチビチバチバチと音を立てる結界と同様に私の指も火花を散らす。見た目より痛くはない。
周りが少し声を上げるのが聞こえてくる。それでも手を止めたりしない。
ここで止めたらここまで開けた穴が塞がってしまう。
『今っ!薬研!!』
「おらっぁっ!!」
「それっ!!」
掌程の大きさの穴に薬研が切っ先をねじ入れる。彼の手によってさらに大きく開けられた狭間に蛍丸が追い打ちをかけ、人が通れる程の巨穴となった。
『さぁ!今のうちに!!』
「おう!」
薬研と蛍丸が抑えている間に全員が結界の中へと駆け込んだ。
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さんふね(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさんコメント有難うございます!今の所オチは決めてません。。オチを作る予定が無かったもので…五条さんコールが強ければそのようなお話になるかと思います(´▽`)これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年7月13日 20時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - 皐月さん» 皐月さんコメント有難う御座います!更新速度が落ちているこの作品ですがそのように言って頂けて有り難いです。これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年4月23日 16時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - 私の中で「どなたか書いてくださらないかなぁ」と、ムラムラ(笑)してた呪術廻戦と刀剣乱舞のクロスオーバー。神作品を書いてくださり、本当にありがとうございます!御無理はなさらず、更新頑張って頂けたらこれ幸いです^ - ^ (2021年4月14日 22時) (レス) id: d0dd666c8e (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメント有難う御座います!とっても嬉しいです!!有難う御座います!(大声)今後とも宜しくです (2021年1月27日 23時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さんふね | 作成日時:2021年1月24日 21時