花蘇芳を飲み込んで 〈刀剣乱舞×呪術廻戦〉

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私の体を流れていた大いなる流れが…細くなっていく。




いや…これは何だったっけ、、？







「数値調べろ」





「心拍、呼吸数ともに安定してます」





「霊力値制御中です」





何だこの人ら────





まぁ今はどうでもいいか、、あちこち痛いし…眠い






機械が稼働する音と、研究員の声が頭に響く。
何もかもがどうでもよくなったような…あれ、私何してたんだっけ。



っていうよくドラマで見る記憶喪失的な感じに陥っていた。確か、反町さんと勉強して…軍師学を習いに行くところだったような。








「名前言えるか」





『Aです。苗字はありません』






「これから何するところだったか言えるか」







『軍師学の講義だと思います』








私の答えに満足そうに口を歪ませる男。そんなに嬉しいことあったかな…。
男が手を挙げると、カプセルの蓋が開かれ新鮮な空気が肺に流れてくる。



スーハースーハと空気を食べていると突然サイレンのようなけたたましい音と光が部屋にこだました。





「セキュリティレベル３に引き上げです！各自警戒をっ！！」




何事かと私が口を聞く前に部屋の扉が粉々になって飛んでくる。声を上げる研究員や咄嗟に屈む人を見ながら私は一人ぽかんとだらしなく口を開けていた。







・







「いた！！大当たりだよ加州さん！」





「Aさん大丈夫ですか！？」





「ったく、研究員ってのは皆豆腐なのかしら？」






見覚えのある顔が出てきたが、確か見習い友達だったような…。それにしても物騒なもの持ってるなぁ。






「主っっ！！！！」





あるじ…、、、、？？




そういう風に呼ばれるのは正式に審神者に認定された人だ。まだ私はひよっこだからそんな風に呼ばれることはないはずだし、この人だれ？なんか物理的に影薄くなってるし。




『えーーっっと……』






『誰ですか？』







・





「はぁ？？！？！？」







なんで忘れちゃったの主！俺の神力もまだ持つかどうかわからないってのに…



一番可愛いってくれたじゃん。審神者になれてよかったって。





「そういうことだ。こいつは今日からここの研究員の一人だ」




「部外者はお帰り願おう」





ふざけるなよ。主が俺達のこと忘れるはずがない。こんな終わりは許さない！
管につながれたカプセルの中から俺の方を不思議そうに見てくる主がいる。





絶対思い出させるから！俺らの本丸に帰るよ。

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