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「‥呪詛師に取り込まれる可能性がある。直ちに救出しないといけないだろう」
目の前の学長はそういった。上のせいだろうけど、呪詛師とかどうのこうの言う前に彼女の安否を心配しろよな。悪魔かっての。
・
「てわけで、総出で行くよ〜!!」
「ちょっっとまっったぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「Aはまだちゃんと生きてるから本丸の方を先に調べさせて貰えるかしら」
「反町さん、ども」
集まったのは悠二と恵、野薔薇と僕。そして何故か反町とかいうAの上司。
彼?の言う通りに本丸のほうへと僕らは進むことにした。他に手がかりないしね。
やはり静けさの変わらない本丸。反町さんは何処か落ち着きの無い様子で走り回っている。
「こんのすけっ!!こんのすけぇっー!!」
・
落ち着きがないというか、叫び散らかしてるだけか。
こんのすけも居なくなったのかしら。
それにしても、記憶にある彼等がこうやって刀だけになってるなんて、お伽噺じゃないんだから…と思ったけど目の前に広がっている光景は確かに現実だ。
足元の刀をつついてみても反応はない。私達と同じように食べたり喋ったりしてたってのが信じられないくらい"モノ"としてそこに在る。
「あ!居たっ!」
「ここに目覚めよ」
その一言で、反町さんが触れていた赤い刀がカタカタと揺れる。反町さんでも刀剣男士として現界させることはできないのね。
「アタシにはここまでしかできない。それも随分荒っぽくやってしまったから加州清光には負担だと思うわ」
「でも彼ならAの居場所、突き止められる筈よ」
そう言って反町さんが加州清光?と呼んだ赤い刀を私達の方へ突き出す。それと同時に五条先生の携帯が高らかにメロディを奏で始めた。
着メロどうにかしろ。
その、巫山戯たプリンの歌が消えてから数秒後。先生から聞いたことないような低音が響いてきて思わず私は振り返った。
「ハッ、、この僕を?笑わせるな。」
「あとで吠え面かくなよ」
なんか先生弱そ。セリフがモブのそれ。
まぁでも今そんなこと言ってもしょうがないわね。
「その加州さんとどうしたらいいのよ」
「彼はAと縁で繋がってるわ。今は振動しかできないけれど、それで充分意思疎通できる」
「私はこんのすけを探すからAのこと、頼むわね」
そう言ってオカマは去って行った。
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さんふね(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさんコメント有難うございます!今の所オチは決めてません。。オチを作る予定が無かったもので…五条さんコールが強ければそのようなお話になるかと思います(´▽`)これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年7月13日 20時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - 皐月さん» 皐月さんコメント有難う御座います!更新速度が落ちているこの作品ですがそのように言って頂けて有り難いです。これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年4月23日 16時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - 私の中で「どなたか書いてくださらないかなぁ」と、ムラムラ(笑)してた呪術廻戦と刀剣乱舞のクロスオーバー。神作品を書いてくださり、本当にありがとうございます!御無理はなさらず、更新頑張って頂けたらこれ幸いです^ - ^ (2021年4月14日 22時) (レス) id: d0dd666c8e (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメント有難う御座います!とっても嬉しいです!!有難う御座います!(大声)今後とも宜しくです (2021年1月27日 23時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さんふね | 作成日時:2021年1月24日 21時