花蘇芳を飲み込んで 〈刀剣乱舞×呪術廻戦〉

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本丸でのデスク仕事から離れたくてこんのすけを抱えて高専の運動場まで足を運ぶ。

ここなら若者達の青春が見放題だし、狐を黙らせておけばガミガミ言われることもない。サボりじゃなくて気分転換だよ？？




白山君の件と検非違使の件と…最近の練度上昇のことについて、やること多すぎ。



『野薔薇、大丈夫？』



「これくらい…っ、なんともないわ」



パンダに投げ飛ばされ続ける野薔薇に声をかける。砂だらけになりながら身体を動かし続ける彼女達の背中はとても頼もしい。


運動神経鼻くそな私からしてみたら輝かしくて無意識に頬が緩んでしまう。不可抗力だ。




『黒も頑張ってるんだねー、偉いねー』




「Aさん、玉犬しまっていいすか…」




『あ、ごめん。有難う』




あまりに可愛くてつい手を出してしまう。


"つい、やっちゃうんだ☆"



そんな巫山戯たことをやって暖かな日光に当たっていると足音が近付いてくるのが聞こえる。
誰かな、と呑気に狐を撫でていた私は寝ぼけていたのだろうか。




「ねぇ主っ！！！」





「お酒足りないよ！」





「あるじさん全然お買い物つれてってくれないじゃんっ！！！」




怒り心頭のお買い物大好きーズがご登場なさった。
"お酒？"とはてなを浮かべる野薔薇達を他所に私はガシッとその三人にホールドされてしまった。



5秒とかからず体の自由を奪われたので静かに頷いて敵意がないことを示す。



「サニゾン全然使わないしさ？ほら、行くよ」



『あ、皆じゃあばいばい〜…あは、あはは』




どこか既視感のある審神者の退場の仕方に皆にこやかに手を振って背中を送る。そして審神者は流れるように万屋へと運ばれていくのだった。





・





『それで…お金あったっけ、、？』




「持ってきたよ！」




乱はませてるのでお財布をちゃんと審神者の机から持ってきたようだ。
用意がいい…。




「まずは髪飾り！」




「いや酒屋でしょ？」




「爪紅だよ！！」




どこでもいいよ…。とは言えずに、公平にじゃんけんをさせて行き先を決める。ほんとにこいつら男だよな！？？



でもこの人達の良い所は自分達も買うんだけど、私に似合うものを探してくれてたり…買ってくれてたり(私のお金)─────





彼氏か！？！？(唐突)





「ほら主なにしてんの行くよ！」





『ちょっ、はや、！』




多分彼等は気分転換の為に連れ出してくれたんだろう。だってお酒はまだあるし……。



でも黙っとこ。

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