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目を開け顔を上げた瞬間、「あ」と思った。
私、寝ちゃってた。
慌てて身体を起こして窓の外を見ると、だいぶ薄暗くなっていた。
時計を見ると、とうに下校時刻を過ぎている。
まずい、と思うと同時に、あれ？と首を傾げた。
美術室を見渡す。
先生がいない。
すぐ戻ってくるって言ってたのに。
どうしたんだろう。
下校時刻が過ぎてるのに学校にいることより、先生がいないことに不安になった。
美術室を出て、とりあえず職員室に向かう。
すると廊下の向こう側から武智先生が歩いてきた。
「もう下校時刻過ぎてるぞ。早く帰りなさい」
いかにも「教師やってますよ僕」みたいなしたり顔で言われる。
その態度が気に障ったけど、今は先生の居場所を知るのが先だ。
「すみません。
あの、柊先生どこにいるか分かりますか？」
「ああ柊先生ならさっき倒れて、保健室にいるよ」
「…え？」
あまりにさらっと答えられたものだから、何を言われているか分からなかった。
「たお、れた？」
「そうそう。僕のカリスマ性に目がくらんで、ばたーんって倒れちゃったのかもね、ははっ」
その言葉が終わらないうちに私は駆け出していた。
「ちょっとぉ、廊下走らない！
あと人の話は最後まで聞きなさい！」
あんなくだらない冗談のどこが話だ。誰が聞くか。
廊下を全速力で走る。
幸い他の先生には見つからず、というか帰った先生が多いんだろう、私は咎められることなく保健室まで辿り着いた。
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さな×りお(プロフ) - 緑えいたぁーさん» えぇ…ありがとうございます！ めっちゃ嬉しいです更新頑張ります！ (2019年5月3日 20時) (
レス) id: e17c1230c5 (このIDを非表示/違反報告)
緑えいたぁー(プロフ) - さなさんとりおさんの書くお話が大好きです！いつも楽しみにしています！もしかしたら歳近いんじゃないかな〜って思ったりしたりしなかったり…御二人のファンとしてずっーと応援してます！ (2019年5月2日 22時) (レス) id: 847f0c09f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さな×りお | 作成日時：2019年4月24日 22時
