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雨だ。

降りしきる雨の中、屋敷を抜け出したAは行く宛もなくさまよい続けた。


そして、伊達領を勢いで抜け出した。


A「うっ...ひぐっ....」


政宗と小十郎だけはせめて味方だと思っていた。

特に政宗は......

なのに......


A「う、ううっ...」


あんなに言わなくったって良いじゃないか。あんなにあっさり......


捨てられた



山賊A「おいおい、お嬢さん一人がこんな所にいると危ないぜ?」

山賊B「そうそう。怖〜い山賊とかがいるからなぁ?」


汚れた顔の山賊二人がAを囲んだ。


山賊A「金目のもん出しな。へへっ」

山賊B「それとも俺達といい事するかぁ?」


腕を引っ張られる。


A「いやっ...!」


抵抗しても解けない。雨の中、山賊に襲われるなんて最悪以外何者でもない。


A「政宗っ...さまっ...」


不意に、慕うあの人の名を呼んだ。









「おい、何をしている」

山賊A「げっ!?アンタはっ...!!」

山賊B「おいっ、面倒事になる前にずらかるぞッ!」


よく分からないが山賊はAの手を離し、どこかへ行ってしまった。


ほっとして、また涙が出てきた。


「...大事無いか」


Aを打っていた雨が突然止んだ。


多分、傘を向けられたのだろう。



A「ありがとう...ございました...」


涙声でAは呟いた。

相手の顔は涙でよく分からない。



「...こんな所で何をしている」

A「伊達軍っ...追い出されてっ......」

「行く宛がないのか?」


Aはこくりと頷いた。









「......ならば私のところへ来るか?」









その人はそう言った。


A「貴方は...誰...?」


涙を拭いながらAはその人に話しかける。


「...私は..........」


雨の音でかき消されたその声に、Aは政宗と出会った時の事を思い出した。

相手→←罠



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三楓(プロフ) - 桜華乱さん» コメありがとうございます!なるべく毎日更新できるよう頑張ります(*´∀`*) (2016年10月31日 20時) (レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
桜華乱(プロフ) - 三楓さん» スッゴイ面白いです!更新頑張って下さい!さて、この後どうなる事やら・・・w← (2016年10月31日 20時) (レス) id: 15b036f407 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - あいなさん» コメありがとうございます!更新頑張ります(*´∀`*) (2016年10月31日 20時) (レス) id: 926113a11c (このIDを非表示/違反報告)
あいな - めちゃくちゃおもしろいです!!頑張ってください! (2016年10月31日 18時) (レス) id: dff3a233b0 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 美地さん» コメありがとうございます(*´∀`*)更新頑張ります! (2016年10月26日 21時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三楓 | 作成日時:2016年9月8日 16時

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