乙女の憂鬱３ ページ35
「“だからこそ、ストーカー染みた行動は止めてほしい”」
「そうそう……って、人が折角いい話で終わらせようとしたのに心の声を代弁しているのは誰だ！」
声がした方を振り返ると、風もないのにカーテンが揺れる。
窓から突如として現れた女子生徒は金髪の長い髪を舞わせ、整った顔を上げた。
「私だ」
「かすが先輩、普通に廊下から来ればいいじゃないですか」
「ここに入るのを見られたら色々と厄介なんだ！」
「お姉さん！また来てくれたんですねー！」
「また？」
「はい！以前は上杉先生との相性を占って」
「止めろ！プライバシーの侵害だ！」
かすがは赤面しながら鶴姫がこれ以上余計なことを言わないように手で口を押さえつける。
それを見ていたAはニヤニヤしながら慌てる先輩を見ていた。
「へぇ？上杉先生との相性を、ですか。確かに上杉先生かっこいいですもんねぇ」
「や、止めろ！そんな噂好きの隣人が思春期の子を見て「青春ね〜」と温かな目で見守るような視線を私に向けるな！」
「例えが分かり辛いのだが」
動揺するかすがに対して直虎は冷静なツッコミを入れる。
とは言え、彼女もまた想い人がいる。
この中でいないのは自分だけ。
改めてそのことを目の当たりにすると、直虎は途端に孤独を感じた。
「……やはり私には」
ぽつりと呟いた彼女に、先程まで赤面していたかすがが提案する。
「頭で考えただけじゃ分からないこともある。どうだろう、ここは一つ色んな人に会ってみるというのは。姫巫女やA、そして私もいる。普段話さない人とも話せるんじゃないか？」
「おお、流石先輩。……で、どの辺から盗み聞きしていたんですか？」
「人聞きの悪いことを言うな。人に聞こえるような声で話していたから耳に入っただけだ。盗み聞きなんて、お前の彼氏じゃあるまいし」
「うぐっ……何も言い返せない自分が憎い」
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三楓(プロフ) - 紫月姫さん» コメントありがとうございます！色々重なってバタバタしていましたが最近はだいぶ落ち着いてきました。以前の更新形態に戻れるよう少しづつではありますが精進します(*´∀｀*) (2020年7月6日 14時) (
レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» ありがとうございますm(__)m無理しない程度に頑張ります！ (2020年7月6日 14時) (レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
紫月姫(プロフ) - お知らせ&このコメ見ました。お悔やみ申し上げます。無理せず落ち着いてからで構いませんよ？(*^^*)その間に色んな三成さまを拝みに行ってきます！変なコメントで失礼致しました！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 9da1b7754e (このIDを非表示/違反報告)
シナシグ(プロフ) - 三楓さん» そうだったのですね...お悔やみ申し上げます。気落ちすると色々マイナスに考えがちになってしまうので無理せず自分の好きな事をしたりしてリフレッシュしながら頑張って下さい！一読者ですが応援してます！(っ`･ω･´)っﾌﾚｰﾌﾚｰ!!! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 63a06f166a (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» コメントありがとうございます！実は最近身内の不幸がありまして慌ただしくしておりました。ようやく少し落ち着き、これから心の整理のためにも物語を書きたいと思います(*´∀｀*) (2020年7月1日 3時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2020年5月21日 0時
