彼はどうやら盗み聞きをしていたようだ ページ17
合鍵の騒動があってから軽く校内にその話題が拡散され、その話は何かと仲良くしてくれる一つ先輩のかすがの耳にも入った。
偶然にも廊下で出会ったAと教室へ戻るまで少し話をする。
「A、そういうのはお前がちゃんと言わないと向こうがつけ上がるだけだぞ」
「言ったら言ったでこの世からおさらばしようとするので結局言えないんですよ」
「全く、お前の彼氏は困った奴だな」
Aは苦笑いをしながらかすがと共に昼休みの廊下を歩む。
「お前なら他にいい人がいるんじゃないか？何もあの男にこだわる必要はないと思うぞ」
「他の人、か。それは考えたことも無かったです。なんか、三成の存在が当たり前になっちゃってるんで」
なんだかんだ言いながら、Aは満更でもなさそうに笑う。
「……そうか。ところでA、お前の発言を盗み聞きしておきながら物陰で悶える男をどう思う？」
「え？」
かすがに指を差され後ろを振り返ると、確かに奥の壁から人影が見えた。
気になって歩み寄る。
するとそこには壁にもたれかかって何やらにやけ顔を必死で隠そうとしている三成がいた。
「何してんの？」
「そうか……貴様は直接言葉に出さずとも他の奴らには本当のことを言っていたのか。私が必要であると、私しかいないと」
「いや、あの……」
「私には恥ずかしさのあまり言えなかったのだな？そこも含めて貴様はいじらしい」
「いや、あの、話を」
「だが！いずれ貴様に面と向かって言わせてやる！いいや、その前に私が言ってやる！A、私と結婚し＿＿」
「A、もうすぐ授業が始まるから早く教室に戻った方がいいぞ」
「はーい。ほら三成行くよ」
一世一代の告白をかすがに遮られ、Aは何事も無かったようにスタスタと教室へ向かって行く。
上手くいかないもどかしさのあまり、三成の感情が爆発した。
「Aッ！貴様は私が嫌いなのかッ！」
「え、突然どうしたの？カルシウム不足？」
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三楓(プロフ) - 紫月姫さん» コメントありがとうございます！色々重なってバタバタしていましたが最近はだいぶ落ち着いてきました。以前の更新形態に戻れるよう少しづつではありますが精進します(*´∀｀*) (2020年7月6日 14時) (
レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» ありがとうございますm(__)m無理しない程度に頑張ります！ (2020年7月6日 14時) (レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
紫月姫(プロフ) - お知らせ&このコメ見ました。お悔やみ申し上げます。無理せず落ち着いてからで構いませんよ？(*^^*)その間に色んな三成さまを拝みに行ってきます！変なコメントで失礼致しました！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 9da1b7754e (このIDを非表示/違反報告)
シナシグ(プロフ) - 三楓さん» そうだったのですね...お悔やみ申し上げます。気落ちすると色々マイナスに考えがちになってしまうので無理せず自分の好きな事をしたりしてリフレッシュしながら頑張って下さい！一読者ですが応援してます！(っ`･ω･´)っﾌﾚｰﾌﾚｰ!!! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 63a06f166a (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» コメントありがとうございます！実は最近身内の不幸がありまして慌ただしくしておりました。ようやく少し落ち着き、これから心の整理のためにも物語を書きたいと思います(*´∀｀*) (2020年7月1日 3時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2020年5月21日 0時
