#期待2 ページ3
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「お仲間だったんだな」
夫が嫌がるから夜にしか吸わない煙草。
ベランダでまだ夏を感じる風に煙を揺らしながら目だけかけられた声の方へ向いた。
「煉獄さんもコレ、やってたんですね」
意外です、と言葉を漏らす。大学生と聞いていたからまさかそんな若い子が吸うとは思わなかった。
「早川さんこそ。俺は恋人に嫌がられるから秘密でこういう日にしか吸えないんだがな」
「分かります」
夏になっても冬になっても窓を閉め切って吸わなくては行けないのは暑かったり寒かったりして少し嫌だ。
だがニコチンを吸いたいという願望の方が勝つので我慢するのだが。
「申し訳ない、ライターとか持ってたり…」
「あぁ、持ってますよ。というか、煉獄さん夜の方が大人しめなんですね」
ライターを渡して少しだけ笑った。弟が夜は寝てることが多くてその癖で静かになっているのだそう。
「敬語はいらないぞ」
横顔しか見えない中で煙も彼の表情を見るのを妨げる。私は街の光で見えづらい中でも上に見つけた星を見て息を吐いた。
「了解」
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柚葉(プロフ) - 初めまして。大人の世界観が好きです。更新楽しみにしています!! (2021年10月18日 18時) (レス) @page8 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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