もっと、近く�� ページ24
高木さんは、黙ってわたしに真っ白なタオルを渡してから、あんぱんも唐揚げも卵焼きも手につけなくて。
わたしの涙が悪いんだと思えば思うほど、
申し訳ないと思った。
メロンパンを置いて
真っ白なタオルで涙を拭いたわたしは、
ゆっくり顔をあげて高木さんの様子を伺った。
A「っ……！」
前に黙って座っていたはずの高木さんの瞳には
わたしが気付かぬうちにいっぱいいっぱい涙がたまっていた。
雄也「……本当は、聞かないでいようと思ってた。」
泣きそうな高木さんの声が、わたしの心にズンと響く。
雄也「教えてほしい。
Aちゃんにとって思い出したくない過去でも、俺は知りたい。……ちゃんと、知りたい。」
…考えてみれば、涙の意味がいつまでも見つからないの。
泣いても悲しみが晴れることはなくて、
一度もすっきりしたことはなかった。
この人なら。
この人になら。
話しても返ってくるのは同情で、
泣いても前には進めなくて、
あのワンピースが笑うことはない。
何より、裕翔にはもう会えない。
それでもいいと、初めて思った。
A「いつか……聞いてください。」
雄也「………うん。」
涙のカケラは、もう集めない。
続く
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好きです - 友達になってみたいです。高木さんと。 (2022年2月20日 0時) (携帯から) (
レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
白米王女 - 涙腺崩壊しかけました…更新待ってます！ (2019年3月7日 3時) (レス) id: 3dc41e973d (このIDを非表示/違反報告)
盟(プロフ) - ノスタルジア・ラヴァーからきました。私自身こういう一筋縄ではいかない？一難抱えてるような恋が好きでして...始まりからとても好きです(;_;)序盤から高木くんの優しさが滲み出ててこれからどう主人公ちゃんの傷を癒してくれるのか楽しみです。長文失礼しました(;_;) (2018年8月12日 17時) (レス) id: 3541bb94ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2018年8月12日 9時
