【黄】コンビニ ページ43
、
夜中になると無性にお腹が空く
この現象は本当になんなんだろう……。
こんな時間にテレビでやっていたコンビニスイーツ特集を
見てしまい、欲がどうしても抑えられなくなった私は
財布と鍵を持って玄関へ向かう途中。
この前、何も言わずに11時過ぎに近くのスーパーへ
買い物に出たら、私が居なくなったと勘違いした照が
取り乱してちょっとした事件みたいになったから、
一応筋トレ部屋にいる彼に声をかける。
、
『ひかる〜。
私、ちょっとコンビニ行ってくるけど何かいる？』
「は？」
『え？』
「………俺も行くから、ちょっと待って。」
『いいの？』
「そもそも今何時だと思ってんの？」
『1時だけど。でも、コンビニ目の前じゃん…。』
「それでも心配なんだよ。」
『……ひかるの過保護。』
「うるせー。
ってか、そんなの今に始まったことじゃないだろ。」
『確かに…。』
「ほら、行くぞ。」
、
彼はノースリーブの部屋着を着ていた私に
クローゼットから自分のパーカーを取り出して
無理やり着せると私の手を握って部屋を出た。
、
『暑いんだけど！』
「うるせー、黙って着てろ。」
、
はいはい、他の男に腕を見せるなと。笑
わかりましたよーだ！
、
こんな男らしくて自慢の彼だけど、
コンビニではチョコレートのお菓子を見つけて
私の大好きな笑顔を見せたあと、
｢A、これ全部買ってもいい？｣
なんて甘えた声で言うんだから、
やっぱり私の彼氏はギャップ萌え代表だと思うんだ。
Fin
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
黄色の表紙のテーマは【ギャップ】です。
すぐそこのコンビニでも、心配なものは心配。
一人で行かせるなんて有り得ません。笑
肌を無駄に見せるのもダメ。
超束縛やさんの彼だけど、それだけ愛されてるって思えるからOKな彼女のお話でした。笑
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作者名：Sakuya
| 作成日時：2020年12月3日 12時
