SNOW SNOW SNOW 2号店 (ページ41)

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🧡

何が分かったんだか全然分からないけど、彼に手をひかれて帰る。

『お邪魔します』

「いらっしゃいませ〜」

反対を向いて靴を揃えると、康二くんはニコニコこっちを見ている。

そういえば、いつぞや『Aの礼儀正しい所も好きや』って、言ってたっけ？

こんなの当たり前だと思うんだけど。笑

「手洗いうがい、ちゃんとしぃや？」

『うん。康二くんお母さんみたい』

「なんやてぇ！？」

私は小学生の子どもか！と思いつつ。

私もニコニコしちゃう。

彼といると、いつだって笑顔になれるんだ。

「A、こっち来てよう見せて？」と、ソファの隣を叩く彼の横に腰掛ける。

「かわええなぁ」

美容室でサラサラにしてもらった髪の毛を手ぐしでとかすように頭を撫でる康二くん。

「うん。やっぱり、ショートもええな！」

『本当？』

「ま、結論Aならなんでも好きってことやな！」

『えっ、ありがと？』

「A、好きやで」

『……私も好き、デス』

「なんでカタコトなん？笑」

恥ずかしいから

という私の返事は彼の唇で塞がれて、

空気を震わせることはなかった。

Fin

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橙色の表紙のテーマは【好きな子ならどんな姿でも】です。

結局、惚れた弱み。笑