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【橙】わんわんわんこ ページ36





「なぁ〜、ホンマに行くん?」







諦め悪く玄関で私の腰に抱きついてゴネているのは

年下彼氏で大学生の康二くん。







『だからー、私が担当してる案件で問題が起こったから

行かないといけないって、さっき説明したでしょ?』



「聞いたけど〜!なんでなん?


今日は俺とデートする約束やったやんか〜!」


『だから、ごめんねって言ったじゃん。


今度絶対に埋め合わせするから!ね?


間に合わなくなっちゃうから離して。』



「いやや〜!なんでAさんは、そんな平気そうなん?


寂しいのは俺だけ?」







もぉ。そんなうるうるした目で見ないでよ。







『……私だって康二くんと一緒にいたかったに

決まってるじゃん。』



「えっ!?」



『いってきます!おうちでいい子にして待っててね?』







腰に回った彼の腕を解いて、驚いた顔をしている

彼の唇に自分の唇を押し当てて逃げるように家を出た。







電車に乗ると



「ホンマAさん、ずるいわぁ…。


お仕事頑張ってな。


こーじくんが美味しいご飯作って待っとるから」


とメッセージがきていて自然と口角が上がるのを感じた。



康二くんのために早く仕事を終わらせようと

心に誓いながら


「ありがとう。康二くんのご飯楽しみにしてるね」


と返信した。





Fin



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




橙色の表紙のテーマは【年下彼氏のいいところ】です。



きっと、いや絶対に年上の彼にこれをされたらムカつくと思うんですよね。笑


でもまだ社会を知らない、大学生の彼からされたら(ましてはこうじくん)きっと可愛いなって思ってしまうだろうと考えて書きました。



わんこのこーじくん、欲しすぎる()

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作者名:Sakuya | 作成日時:2020年12月3日 12時

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