SNOW SNOW SNOW 2号店 (ページ33)

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🩷

『大介ママ、うちの子中卒になっちゃうわ…！Aちゃんどうしようって本気で言ってたのにね』

「いや、それホント失礼だよな！？」

『まぁ、私も思ってたけど？』

「おいっ！」

なーんて言ってるけど本当はめちゃくちゃ嬉しい。

一度しかない高校生活を大介と過ごせるなんて思ってなかったから。

もちろん、頭脳的に…ね？笑

『っていうかさ、なんで急に私と同じ高校に行くって言い出したの？』

「だって俺、お前がいないと生きていけないも〜ん」

『ふーん。………って、は！？』

「タイムラグありすぎでしょ！」

『ちょっ、待って！？それどういうこと！？』

「そのままの意味だけど？」

『いや、だからそのまんまを聞いてんの！！！』

「だから、俺はAのこと好きだよってこと！」

！？！？！？！？！？

「ははは！Aの顔めちゃくちゃウケる！昔よく家族で遊びに行ってた水族館にいた鯉みたい！」

『何よ！鯉って！失礼な！…って、違う！そこじゃない！大介、それは家族愛的なやつだよ…ね？』

「違うよ。俺は昔からAのこと、女の子として好きだけど？Aは違うの？」

『ええぇぇええぇえええええ！！！』

「あ、電車来た。今日も満員電車頑張ろー！」

『ホント意味わかんない！え、なんで急に！？これからどうするの！？付き合うの！？』

「付き合うけどぉ。結局、なーんも変わらないでしょ？Aは、これからもずっと俺と一緒にいるの」

『それはそうだけど！！！！』

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それから10年。

私たちは明日結婚式を挙げる。

披露宴で流すために共通の友人の阿部くんが作ってくれた映像を見ながらこれまでのことを思い出す。

『さすが阿部くん！』

「こうやって見ると俺たち産まれてから今日まで本当にずっと一緒にいるね」

『そうだね』

「俺、Aと結婚できてめちゃくちゃ幸せだよ」

『……私もだよ』

「おじいちゃんとおばあちゃんになっても、ずっと隣にいるって約束してくれる？」

『当たり前でしょう？約束するから結婚したの！』

「ありがとう。愛してる」

お互いの小指を絡めて、一生の約束をした。

破ったら絶対に許さないんだから！

Fin

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桃色の表紙のテーマは【当たり前にあるもの】です。

幼なじみとの恋愛憧れるけど、自分では制御出来ないから難しいですよね🤣