【イナオリ】月の歌姫は世界に行く

大会の違和感 ページ38

豪「分からない。急に目が眩んだんだ」


鬼「そうか…」


そう言って有人君は私の方を向いた。



鬼「A。お前は何か分かったのか？


豪炎寺が飛び上がった瞬間お前が一番に叫んでただろ」



そういえばそうだ。あの時は何かわからなかったけど、今は…





貴「うん。何か豪炎寺さんが飛び上がった時に



何か光るものが見えて…なんとなく嫌な予感がしたから叫んだんだけど…」


まだ、本当の事を言う時ではない。そうすれば確実にオリオンに狙われる。


そんなことさせたくない。


鬼「そうか…」



貴「ごめん…」


この「ごめんなさい」は本当の事を言えなくての「ごめんなさい」だ。



豪「お前が謝ることじゃない」



鬼「あぁ、俺達も何もわからなっかったんだからな」



貴「うん…」



そこで監督の声が聞こえてきた


趙「それでは、豪炎寺君に代わって…」


その瞬間、剛陣さんが監督の前に走りこんできた。


趙「ヒロトく〜ん。出番ですよ〜」


剛「な、なな…なにぃ〜！？」


剛陣さんは力が抜けた人みたいにペタリと座りこんだ


貴「自分が呼ばれると思ってたのかな？」


横にいる有人君に聞いてみた。



鬼「まぁ、あの様子じゃあそうだろうな。」


苦笑しながら答えてくれた。


ヒ「最初っから入れときゃあいいんだよ。


世界がひれ伏すゴッドストライカー様をよ」


そう言って自慢げにフィールドへと歩いてい行った。


フィールドに歩いていくヒロトを見つめながら小さくつぶやいた。


貴「自称ゴッドストライカーの間違いだと思うけど…」


するとヒロトは突然こちらを向いて言った。



ヒ「聞こえてるぞ！！A！！」


地獄耳…

ファンタとコーラ→←日本ベンチ

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