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「オマエが"喧嘩賭博(コレ)"の主催?」

「は…はい!」

万次郎はニコッと笑うと足を振り上げ、キヨマサくんの顔面を蹴り飛ばした。

「あが」

私は思わず口に手を当てて驚いてしまう。

バ、バイオレンス……

万次郎は倒れ込みそうになるキヨマサくんの髪の毛を掴むと、そのまま顔をのぞきこんだ。

「誰だオマエ?」

そういった後、もう意識も朦朧としているキヨマサくんを何発かなぐる。

グチャという音に顔を顰めてしまう。

あれは痛い。

「キ…キヨマサ」

ドサ

完全に意識が無くなったキヨマサくんから手を離すと、その顔を踏み付ける万次郎。

「さて。帰ろっか、ケンチン。A」

私は苦笑しながら万次郎のそばに行く。

「"喧嘩賭博"とか下らねー」

「"東卍"の名前落とすようなマネすんなよ」

「アレ、生きてるよね?」

「心配すんなって!当たり前じゃん」

喧嘩は見慣れてるけど、やっぱ痛そう。

「タケミっち!またネ♡」

「テメェらボーっとしてないで解散しろー」

私は敦くんの方に小走りで駆け寄る。

「敦くん、約束、守ったから。バイバイ!」

「あ…Aさん!ありがとうございました」

立ち去ろうとすると、敦くんがそう言った。

「……Aでいいよ。どういたしまして、敦くん。じゃあね」

手を振って慌てて万次郎たちを追いかける。

「待ってよ!普通置いていかないでしょ」

「おせぇんだよ」

「うっさい。敬語使え」

軽口を叩き合いながら歩く。

敦くん、いい子だったな…まぁもう関わることもないと思うし……




*


〈タケミチside〉

2017年。

2度目のタイムリープを終え、俺は現代に戻ってきた。

「いいですか!?そのマイキーは今あらゆる犯罪に手を染めて警察でも手に負えない男ですよ?できることならこの手で殺してやりたい!」

ナオトにマイキーくんの事を話しても、全く信じて貰えない。

「マイキーくんに会おう!マイキーは信用できる人間だ!なんで東卍が変わっちまったのか、マイキーくんの本心を聞きたい。もう1回過去に行く前に確かめておきたいんだ!一緒にマイキーくんを捜してくれ!頼むよナオト!」

そう言うとナオトは了承してくれた。

だけど、今のマイキーくんにはそう簡単に会うことは出来ないらしい。

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作者名:まゆげない | 作成日時:2022年4月26日 1時

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