第81話 ページ32
「そんなことがあったのか。しかし何でわざわざ無敵ヶ原富士丸なんて偽名まで名乗って俺たちを特訓したんだ？」
剛陣の問いに氷浦がこたえる。
「俺たちにもプライドはある。敵チームのエースだと知って、特訓を受けはしないだろ？ですよね？監督」
「ホーッホホホ！さすが氷浦くん、鋭いですね。もっと言えば、あなた方を本気にさせる事が重要だったのですよ」
「荒療治というわけですか」
さすが監督。雷門にいた時も思ったけど、この人すごい人だよなぁ……
「でも監督、先ほど彼はFFIに大きな目的があると言っていましたがその理由を語らずに去りましたよね」
野坂くんの言葉に私ははっとして監督を見る。
「さすが野坂くん。あなたを前にしてことを有耶無耶に出来そうにありませんね」
こいつ、有耶無耶にするつもりだったのか。
「私と子文くんの目的は、FFIの優勝ではありません。本当の目的は……サッカーを管理するオリオン財団を根底から叩き、サッカーを解放することです！」
"オリオン財団"
その言葉に私の心臓が跳ねる。
サッカーを、解放する……
「サッカーを解放だと？」
「えぇ？」
皆は監督のその言葉に驚きを隠せない。
私もだ。
心做しか、刻印の入っているところが疼く。
私は、この人たちの敵にならないといけないんだ――――――
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神崎 奏(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！めちゃめちゃうれしいです！！ (2020年4月13日 17時) (
レス) id: 2b665a7700 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです♪ (2020年4月13日 14時) (レス) id: b227610430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎 奏 | 作成日時：2020年4月3日 18時
