開き直り5度「しゃららんオーラ」 ページ7
今更ながら私今すんごい危ない状況だよね
お兄さんが顔を覗き込んでくる。
A:……
えいっ
男1:〜〜〜ッッ！！！
足を急所に入れてみた。悶えてるよざまあみろ。
男2:てめぇ……っっ！
あ…逆効果や
殴られる。
そう思って咄嗟に目を瞑った。そしたら
？:男は何があっても女性に手をあげるだなんて、ありえない行為ですね。
聞き慣れない声がした。何かと目を開けると
妙にしゃららんな雰囲気を出している薄茶髪の人がお兄さんの振り上げたであろう拳を掴んでいた。
？:それぐらい常識でしょうに。
その人はこちらに目を向け、近寄ると、
？:少しの間だけ目を瞑っていてください
と、しゃららんな笑顔を向けた。
そしたら視界が暗くなった。瞑る以前に見えなくなった。
数秒後、
？:お待たせしました。
そういう声がして、視界が明るくなった。
いつのまにか拘束や猿轡は解けていて、そして目の前を見ると、片膝ついて私に鞄を献上するポーズをしているさっきの人。
お兄さん達は何故かいない。
よく見るとこの人は…私ぐらいの年齢だろうか…そのような見た目。
それでいて、どこか不思議な雰囲気を持っているこの人。
一体この人は数秒で何をしたのだろうか。
とりあえず鞄を受け取って素直にお礼を言う。
A:あ…ありがとう…ございます？
疑問形になってしまった。
なんだか間抜けな感じになってしまったからかクスリとこの人は笑った。
？:僕はk
なんかだらだらと自分語りしているのでそのうちに鞄を確認する。
…あ、財布やらスマホやらちゃんと入ってる。
てか長い長い紹介長い…なんかめんどそ…きゅうりきゅうり言ってるけど胡瓜が好きなのかなこの人あからさまにしゃらr
？:ところで君の名前を聞いていなかったな
いきなり話を振ってきた
A:エッあっ「鈴宮咲」です(大嘘)←←
するとなんか頭の方から軽い煙が出てなんかけものちっくな耳…
………耳？！
何故か新しく生まれた耳の部分を慌ただしく手で…なんかしてた(語彙力
？:そ…そうきましたか…まぁ…いいでしょう…！
あ、耳消えた、幻覚って人にも映るんだね。
？:また危険に君…咲が晒されそうで不安だ、どうか君の家まで送ってm
A:あ、駅すぐそこなんで大丈夫でs
すると勢いよく私の手を彼は両手で包み込むように掴み、
？:駅まで送るよ。
と、威圧入りの笑顔を向けられる。
A:え…えぇ…(汗
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作者名：桜蘭 | 作成日時：2019年8月5日 14時
