とある噂のハムサンド ページ5
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「ねね、青子!A!」
「?」
「ん?どしたの恵子」
ホームルームが終わった放課後の事だった。
同じクラスの桃井恵子ちゃんが、やや興奮気味に私と青子ちゃんに話し掛けて来た。
「米花町にある喫茶店にね、すっごいイケメンが入って来たんだって!それでその人が作るハムサンドってのが絶品って噂なの!」
「ハムサンドかァ…」
「てか、恵子ったらそんな噂何処で入手して来たのよ…」
米花町なら直ぐ隣町だし、放課後に寄って行くと云うのも善いかもしれない。
青子ちゃんの云う通り、恵子ちゃんの情報収集は凄いよね。
其れにこう云った噂とか大好きだし。一寸情報源が気になる処です。
「って事で、放課後一緒に行かない?行こ!」
「うーん…青子はいいけど…Aはどうする?」
「行きたい!」
「やった!じゃ、早速行こうよ!あ、黒羽君も誘う?どっちでもいいよ〜」
ハムサンド………是非共食べたい!
と云う事で行きたいです、付いて行かせて下さい!
快斗君も誘うかと云う話になり、誘ってみる事になったのだが……
「悪りぃ、今日はパス!下調べ……じゃなくて!ちょ、ちょっと用事があるんだ!」
と云う事で結果、私と青子ちゃんと恵子ちゃんの三人で、其のハムサンドが美味しいと云う噂の喫茶店に行く事になった。
何でかは判らないけど、最近快斗君…なんだか忙しそうだなァ。
何か新しい事始めた…とか?慌てて訂正してたけど、下調べって思いっ切り云ってたし……うーん、何だろう…。
…ま、いっか!
快斗君にも事情とかあるンだろうし、変に口出しもしたくないし…うん、そっとして置こうっと!
「……私も問題山積みだし、ね……ハハ…」
異能力とか白紙の本とか異能力者リストとかお爺ちゃんの事とかお爺ちゃんの事とか……お爺ちゃんの事とか!!
あの日、私は徹夜してあの怖過ぎる異能力者リストを全部見たンだよ!
全部暗記出来てるか如何かは判らないけどね!取り敢えず顔と名前だけは覚えた…と思う!多分。
お陰で次の日寝坊したよ!…徹夜して迄見る必要はなかったのかもしれないけども。
覚えて暗記して何の意味があるのか、未だ判らないが、若しかしたら此れが自分の身を守る術になると信じている。
そして、異能力の練習をしようと決めた。
「あ、あれだよ!あの喫茶店!」
恵子ちゃんの声に反応して見ると【ポアロ】と書かれた喫茶店があった。
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?*。?神??*。(プロフ) - 鏡花ちゃん惚れるて…( (4月20日 21時) (レス) @page31 id: 21074ec137 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 神作ですね!これからも更新をお待ちしてます。 (11月8日 13時) (レス) @page31 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 鏡花ちゃん…好き… (10月29日 1時) (レス) @page30 id: be2fe8a188 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 本当に神がかってました、、!投稿大変だと思いますが頑張ってください!🫣💭 (2022年11月27日 18時) (レス) @page29 id: cd0eeb5975 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - 更新をお願い致します!(土下座)楽しみにしてます! (2022年7月8日 23時) (レス) @page28 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2019年7月20日 2時