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わ…わ…!
現在進行形で凄いドキドキしてます…!!格好良過ぎじゃありませんか此の子…女の子なのに惚れちゃいそう…。
固まってしまった大人二人と私を護ろうとしてくれている和装美少女、何だか凄い構図だ。
一人勝手にドキドキと心臓を鳴らせていると、パタパタと後ろから誰かが走って来る足音が聞こえて来た。
「あっいた!鏡花ちゃん!と、貴女は…」
「?」
「敦」
其処に居たのは白と黒と云ったシンプルな格好で、白い髪に黒のメッシュが入った歳が近そうな男の子。
名前は敦、と云うらしい。
彼は和装美少女…泉鏡花ちゃんと名前を呼び合っていた。どうやら二人は知り合いらしい。
そして何より、この男の子も顔が整った美形さんだった。
…うーん、ヨコハマの方々には美形さんしか居ない、と。
最近会う人逢う人、顔が整っている方が多くないです?
何ですか、普通顔の私ですが、どうせ普通顔ですそうですよゥ……はあ、自分で云ってて悲しくなって来たァ……うぅ。
と、一人で悶々としていたら何かを察した敦…さんは、眉をキッと吊り上げ、鏡花ちゃんと私の前に出た。
「彼女達に何か用ですか?」
「……」
「「いえ…」」
「そうですか、では僕達はこれで失礼します。…行こっか」
「ん」
じーっと鋭い二人の視線にやり過ぎたと思ったのか素直に引いた二人を背に鏡花ちゃんに手を引かれ、私達は其の場を離れた。
……結果的に助かったけど、あの二人には何か悪い事をした気分です。
否!私が一ッッッ番困ってたから!
私が気にする事は何もない!筈!うん!
「あの、大丈夫でしたか?」
「あ、はい!助けて下さって有難う御座いました!
…其れで、えっと、お名前を聞いても良いですか?」
「あ、済みません!僕は中島敦です。
ヨコハマの武装探偵社の一人で…彼女は泉鏡花ちゃん、僕と同じく武装探偵社で働いているンです」
「もう先刻話した」
「え!?そうなの!?」
クールな鏡花ちゃんの言葉にアワアワする敦さん…凄くほっこりする此の空間、先程とは大違い。
あとなんだか少し、敦さんに親近感が湧く。自分と少し似てる処があるからかな…。
福沢叔父ちゃんの処で働く人達、良い人ばかりだなあ。
「とっ兎に角!僕達は貴女に会いに来たんです!
あと此処に居る筈の…」
「おや?敦君に鏡花ちゃんじゃあないか」
「「「!」」」
其処にはスマホを片手に此方に手を振る太宰さんが居た。
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?*。?神??*。(プロフ) - 鏡花ちゃん惚れるて…( (4月20日 21時) (レス) @page31 id: 21074ec137 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 神作ですね!これからも更新をお待ちしてます。 (11月8日 13時) (レス) @page31 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 鏡花ちゃん…好き… (10月29日 1時) (レス) @page30 id: be2fe8a188 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 本当に神がかってました、、!投稿大変だと思いますが頑張ってください!🫣💭 (2022年11月27日 18時) (レス) @page29 id: cd0eeb5975 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - 更新をお願い致します!(土下座)楽しみにしてます! (2022年7月8日 23時) (レス) @page28 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2019年7月20日 2時