【文スト】何か物騒な処からのスカウト増えた【名探偵コナン】 (ページ28)

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…にしても、一体今何処に向かって歩いているのですか？

流れでお二人に付いて来てしまったけど。
うーん？否でも見覚えがある様な、ない様な…。

て、あーーーーーッッ！！！

ありますあります見たよ此処知ってる数日前に私来ました！！！流石に未だ覚えてるよ！

そう、其処は今正に安室さんが居るポアロに向かう道だ。

でも何で此方に来たので？
私、もうアレ以降此処には絶対来ないと思って居たのですけども？？

お二人共家が此方なのかな……ん？そう云えば、前恵子ちゃんが「ポアロの上の階は探偵事務所」とか云っていた気がする。

其れで確か名前が【毛利探偵事務所】…………ん？？

もうり？

……アレ偶然カナ？毛利蘭さんも毛利、ダヨ？
つ、つつつつまり其処が毛利さんのお家って事！？だから此方に来たの！？

ファーーー！！？何と云う神の悪戯だッ！此処にはもう来たくなかったのに！！
……待って、此処で毛利さんの家に着くと云う事は、後に沖矢さんと二人になるのでは……ヒィッ！！何と云う事なの！！私此の人と二人になりたくない！帰らないで毛利さんんんん！！

そんな私の心の叫びも虚しく、予想していた通りポアロに到着してしまった。

若しかしたら私の聞き違いかもしれないと、淡い期待を胸に上を見上げる。が、其処にはしっかりと【毛利探偵事務所】と書かれており、絶望。

「あ、もう着いちゃった。じゃあ、私はここで。有島さんもまたね！」

「…ｱｯﾊｲ、ﾏﾀﾈ」

あぁ…毛利さんの笑顔、何て眩しい事か…。
嫌です、行かないで毛利さん。私、此の人怖いンです(偽名使ってるし)、二人で帰るとか何話せば良いか判らないですゥ！！

コツコツと音を立てて二階に上がって行く毛利さんに苦し紛れに手を伸ばすも、無念。あぁ〜…！

するとそんな私の肩にポンッと大きな手が乗る。誰の手かなんて判り切っている。

ゆーっくり振り返ると案の定、其処に居たのはニコリと笑う沖矢さん。

「さ、僕達も帰りましょう。家までお送りします」

「い、いえ！と、途中迄で大丈夫です！沖矢さんにも迷惑ですし！！」

「こんな時間に女性を一人で帰らせるなど危険です。是非送らせて下さい。それと…」

「え…ッひや！！？」

沖矢さんは肩に付いた反対側の手で私の手を掴み、グイッと引き寄せられた。

「僕の事は昴と呼んで下さいと言ったはずですよ、
Aさん？」

みっ……耳元で囁かないでぇえええ！！！

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