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え、え…怖い、怖いよ此の人…。
何方が本名か判らないけど、何方にせよ偽名を名乗ってる…って事、だよね?
何故かは知らないけど。
此れ絶対知っちゃいけなかった奴!!!
絶望で染まったであろう顔を両手で隠して肩をプルプルと震わせていると、大さ………お、沖矢さんが「大丈夫ですか?」と心配そうに声を掛けて呉れた。
そんな彼に私は無言で頷く。
此の儘此の人と買い物を続けてもいいものか…と思っている私の前に突如、天使の様な可愛らしい声が耳に入って来た。
「…あれ、昴さん?」
「おや、蘭さんじゃありませんか」
「」
蘭さん、と沖矢さんに呼ばれた救いの声の主を確認する為に緩々と顔を上げて見て、絶句した。
な……
何ですか此の美少女さんはッッ!!!
凄く肌も白いし、目もクリクリしててキラキラしてて、長い髪の艶も質もとても好い。
体格もスラッとしていて脚も長い。モデルとして働いて行けるのでは?と思う程に整った可愛らしい顔立ちをしていた美少女が其処に居た。
更に声迄可愛いと来た。此れは文句の付けようが無い。
見た所、同じ年頃に見える。身に纏っている制服は帝丹高校の物だった。
目の保養とは此の事を云うのでは?と思い乍見ていると、バチッと目が合ってしまった。
「女の子?」
「アッヒョ」
「嗚呼、彼女は先程ここでお会いした有島Aさんです」
「…え、あ、ちょ…その……こ、今日は…!
あ、有島A、です!」
「!…ふふ、こんにちは。私は毛利蘭です。
年も近そうだし、敬語は無しでいいよ」
「ハッハヒ」
天使か女神か何かですか??
本気でそう思った。
震える声で挨拶をした私に対しても、普通に挨拶を返して呉れた毛利さん。
笑顔で。
あ、此の人は私とは真逆の人かもしれない。
笑顔が眩し過ぎます…!!ちょ、直視出来ない…!!
……アレ、良く見れば青子ちゃんとそっくりでは?
否、そっくり処か瓜二つと云っても過言では無い気がする。
違う処があると云えば、髪型位じゃないですか?
え、本当に似てますね??怖い位。実は姉妹とか?
そんな私と毛利さんの様子を見ていた沖矢さんが、そうだ、と毛利さんに口を開いた。
「蘭さん。
もし宜しければ、今晩の料理についてご一緒に考えませんか?」
「いいんですか?丁度私も何を作ろうか悩んでいたので助かります!」
「Aさんも、宜しいですか?」
………拒否権ないですネ、トホホ…。
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?*。?神??*。(プロフ) - 鏡花ちゃん惚れるて…( (4月20日 21時) (レス) @page31 id: 21074ec137 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 神作ですね!これからも更新をお待ちしてます。 (11月8日 13時) (レス) @page31 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 鏡花ちゃん…好き… (10月29日 1時) (レス) @page30 id: be2fe8a188 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 本当に神がかってました、、!投稿大変だと思いますが頑張ってください!🫣💭 (2022年11月27日 18時) (レス) @page29 id: cd0eeb5975 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - 更新をお願い致します!(土下座)楽しみにしてます! (2022年7月8日 23時) (レス) @page28 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2019年7月20日 2時