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其れを見た中也さんが、バキッと箸を折ってから又先程の様な喧嘩が始まってしまった。



お二人共速さが尋常じゃない。速過ぎて、まだ追えるか如何かと云った程の速い喧嘩。

怒った中也さんは拳や蹴りを繰り出し、其れを難無くひょいひょいと華麗に避ける太宰さん。

其れを赤く火照った頬を押さえ乍見守る私。



…喧嘩は駄目です。駄目、なンですけど…此のお二人の間に割って入れる勇気は今の私にはありません。

心臓が要領超過(キャパオーバー)、頭も要領超過…もう体が保ちません…。





「くっそ!避けンな!!」

「私、死にたいけど、痛いのは嫌いなのだよー」


「……………今の内に学校に、行きましょう」





何時もなら止めるであろう喧嘩から目を逸らし、私は一人いそいそと学校へ行く準備をして家を出た。





「死ね青鯖ァああッ!!」

「痛いのは厭だと云ってるだろうチビ蛞蝓」


「…………………帰って来たら家が無いとか、ないよね?」





玄関の扉の鍵を閉め、私は学校へと向かった。




如何か、家が無事であります様に…原形を留めています様に…ッ!!




一人、そう祈ったのは私だけの秘密だ。








***






「…はぁあああ…」

「どーしたー?そんなでっかい溜息なんか吐いて」

「快斗君…」





そんなこんなで昼休みの時間がやって来た。


中也さんが何時の間にか入れて呉れたであろう、お手製弁当(大変美味)を食べていると、快斗君がチョココロネを片手に私の前の席に座った。





「朝からなんか元気なさそうだったけど、なんかあったのか?相談に乗るぜ?」

「え…私、そんなに分かり易かった!?」

「ああ。青子が気付くくらいにはな」

「あッ青子ちゃんに迄バレてたの!?」

「いや逆にそんな溜息ばっかしてて気付がない方が無理な話だぜ。おまけにA、嘘下手だし」

「のぉおおお〜…」





呆れた様に当たり前の様にそう云う快斗君。


思わず頭を抱え、机に項垂れた。



ま、真逆青子ちゃん迄にバレてるなんて…。私ってそんなに隠し事出来ない性格だっけ?

快斗君は観察力凄いし、隠す方が無理な話なんだろうけど。

此処は相談した方が良いのだろう。



で、でも……





「いいから言ってみろよ、他言無用にしといてやるから」

「え、っと…その〜…」





い、云える訳がない。


太宰さんと中也さんと云う男の人と、今一緒に暮らしてるなんて…!!







云える訳がないッッ!!







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?*。?神??*。(プロフ) - 鏡花ちゃん惚れるて…( (4月20日 21時) (レス) @page31 id: 21074ec137 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 神作ですね!これからも更新をお待ちしてます。 (11月8日 13時) (レス) @page31 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 鏡花ちゃん…好き… (10月29日 1時) (レス) @page30 id: be2fe8a188 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 本当に神がかってました、、!投稿大変だと思いますが頑張ってください!🫣💭 (2022年11月27日 18時) (レス) @page29 id: cd0eeb5975 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - 更新をお願い致します!(土下座)楽しみにしてます! (2022年7月8日 23時) (レス) @page28 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サヒア | 作成日時:2019年7月20日 2時

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