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わ、私…何も訊いてないンですが…。
?マークを飛ばせていると、二人はとりあえず中に入ってからにしようという事で、話は家に入ってからになった。
否、此処私の家…となったのは云うまでもない。
「わ、わ、わぁああッ!す、凄い…!」
「其処迄喜んで貰えるなら作った甲斐があるってもんだぜ」
家に入り、リビングに向かうと中也さんが作ったであろう料理が幾つもテーブルに並べられていた。
久しぶりの豪華な料理に感動する。
す、凄い…凄過ぎます!え、凄い…。
私、和食とお菓子作りは得意なんですけど、洋食とか中華とかは微妙なんだよね…。
暫く此方にいるなら料理とか教えて貰えないかな…。
悶々となっていると、不意に太宰さんが私の横側に立った。
如何したのだろうと首を傾げていると、太宰さんの視線が私の首元に向けられているのが判った。
あと少しだけ瞳が黒くなった気がした。
其れに気付いた中也さんも同じ様に私の首元に視線を向け、そして少し瞳が鋭くなった。
え、え、え、え…?な、何?
お二人共、瞳が怖いのですけども…。
「…Aちゃん。放課後、何処かに寄って来た?」
「え?えっと…は、はい。放課後、友達と喫茶店に行きました、けど…?」
「何処だ?」
「え、え、と…米花町のぽ、ポアロって喫茶店です…けど…」
「ふぅん…。喫茶店、ポアロ…ね」
?????
な、何々?何ですか、怖いですとてもかなり、果てしなく怖いですお二人共。
行きましたよ、放課後に友達と喫茶店に。
色々やらかしましたけども!はい!金髪色黒美形さんにめっちゃ怪しまれて来ましたけども!!はい!!
だけど、何故お二人がこんな怒ってる?顔をしてるのかが判らないのですが…。
よく判らず、二人の様子を伺っていると、無言で二人は目配せをした。
其れだけで互いに何を考えているか判るのか、私は其の時此の二人はきっと信頼し合っているのだと思った。
「ふふ、Aちゃぁん♪」
「ふびゃッ!?」
すんごい笑顔で太宰さんが抱き着いて来た。
思わず変な声が出たのは仕方ないと思う。
思わず赤面したのは仕方ないと思う。
「制服、着替えておいで?夕飯はそれからにしよう、ね?」
こんな美形さんに抱き着かれ、耳元で囁かれて、平常心で居られる訳がなかった。
「ふぁい…」
此の週で私は一体何度心臓発作になりかけたのでしょうか…。
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?*。?神??*。(プロフ) - 鏡花ちゃん惚れるて…( (4月20日 21時) (レス) @page31 id: 21074ec137 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 神作ですね!これからも更新をお待ちしてます。 (11月8日 13時) (レス) @page31 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 鏡花ちゃん…好き… (10月29日 1時) (レス) @page30 id: be2fe8a188 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 本当に神がかってました、、!投稿大変だと思いますが頑張ってください!🫣💭 (2022年11月27日 18時) (レス) @page29 id: cd0eeb5975 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - 更新をお願い致します!(土下座)楽しみにしてます! (2022年7月8日 23時) (レス) @page28 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2019年7月20日 2時